アイコン 京セラ/3月決算 増収減益  為替益は今期

同 社は当期について、主要市場であるデジタルコンシューマ機器市場においては、スマートフォンやタブレットPCの出荷台数は前期(平成23年4月1日から平 成24年3月31日まで)に比べ大きく伸びたものの、従来型の携帯電話端末やPC、薄型TVの出荷台数は総じて伸び悩んだ。一方、国内の太陽電池市場は、 住宅用の需要の伸びに加え、平成24年7月より再生可能エネルギーの固定価格買取制度が導入されたことを受け、メガソーラー等の公共・産業用の需要が急速 に伸びたことを主因に、大幅に拡大したとしている。

  なお、同社の当期の平均為替レートは、対米ドルは前期の79円に比べ4円(約5%)円安の83円、対ユーロは前期の109円に比べ2円(約2%)円高の 107円。この結果、米ドルに対する円安の影響を主因として、前期に比べ売上高は約210億円、税引前当期純利益は約25億円、それぞれ押し上げられるこ ととなったとしている。今期はこのままだと、通年で大きな為替益が発生することになる。
 
1、ファインセラミック部品関連事業
半導体製造装置をはじめとした産業機械市場やデジタルコンシューマ機器市場向けの部品需要が前期を下回ったことにより、当事業セグメントの売上高は前期に比べ減少した。また、事業利益は減収の影響に加え製品価格の下落もあり、前期に比べ減少した。
 
2、半導体部品関連事業
スマートフォン向けを中心にセラミックパッケージの需要が伸びたことにより、当事業セグメントの売上高及び事業利益は前期に比べ増加した。
 
3、ファインセラミック応用品関連事業
ソーラーエネルギー事業の売上高が国内を中心に大きく伸びたことに加え、機械工具事業の売上高も増加したことにより、当事業セグメントの売上高は前期に比べ増加した。また、事業利益は増収及び原価低減の効果により、前期に比べ増加した。
 
4、電子デバイス関連事業
京セラディスプレイ㈱の売上が期を通じて貢献したことにより、当事業セグメントの売上高は前期に比べ増加した。しかし、事業利益はAVX Corporationにおいて環境汚染浄化に係る費用を計上したことにより、損失となった。
 
5、通信機器関連事業
海外での売上高は、携帯電話端末の販売が好調に推移したことにより増加し、これに伴い収益性も改善した。しかし、国内の売上高が、市場の縮小と競争の激化の影響を受け減少したことにより、当事業セグメントの売上高及び事業利益は前期に比べ微減となった。
 
6、情報機器関連事業
新製品の投入や積極的な拡販活動を進めたことにより、当事業セグメントの売上高は前期に比べ増加した。しかし、事業利益は販売価格の下落やユーロ安等の影響により、前期に比べ減少した。
 
7、その他の事業
京セラコミュニケーションシステム㈱の売上高の増加を主因に、当事業セグメントの売上高及び事業利益は前期に比べ増加した。
 
連結/百万円(米基準)
売上高
営業利益
税引前利益
株主利益
10年3月期
1,073,805
63,860
60,798
40,095
11年3月期
1,266,924
155,924
172,332
122,448
12年3月期
1,190,870
97,675
114,893
79,357
13年3月期
1,280,054
76,926
101,363
66,473
当期/前期
107.5%
78.8%
88.2%
83.8%
14年3月期連結予想
1,400,000
140,000
150,000
96,000
14/3期予想/13/3期比
109.4%
182.0%
148.0%
144.4%
 
[ 2013年4月25日 ]
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