アイコン au KDDI  LTE通信障害3連発の概要/利用者へ700円の支払いへ

LTE基地局制御装置(MME)に起因した通信障害
1、4月27日の障害
■MMEで、フラグメンテーション処理に係るリセットバグにより、片系断が発生。内在するリカバリー処理バグを誘発の結果、MME両系断に至る。
2、5月29日の障害
■4月27日発生の障害原因を解消する修正ファイルをMME片系に投入中にハードウェア障害が発生し、切り戻しを判断(結果としてMME片系断)。MME片系処理を他系に引継ぐ処理において一部輻輳が発生し、上述のリカバリー処理バグを誘発。結果、MME両系断に至る。
■MME両系断に伴い、加入者情報管理装置(HSS)が輻輳し、当該HSSを選択する加入者判定ノード(SLF)において、当該HSS向け接続の一部が正常に行われなかった。
3、5月30日の障害
■4月27日発生の障害原因を解消する修正ファイル再投入の準備中に、MME片系の特定のプロセスが過負荷になり片系断。MME片系処理を他系に引継ぐ処理において一部輻輳が発生し、上述のリカバリー処理バグを誘発。結果、MME両系断に至る。

<浮き彫りとなった通信障害の課題>
1、4月27日の障害
■ フラグメンテーション処理に係るリセットバグへの対処 【クリティカル】
■ リカバリー処理バグの対処 【クリティカル】
■ 運用品質の向上・復旧時間の短縮
2、5月29日の障害
■ ハードウェアの品質向上
■ リカバリー処理バグの対処 【クリティカル】
■ 運用品質の向上・復旧時間の短縮
■ 切替時の瞬間的高負荷耐性の向上
3、5月30日の障害
■ リカバリー処理バグの対処 【クリティカル】
■ 運用品質の向上・復旧時間の短縮
■ 切替時の瞬間的高負荷耐性の向上

<対策>
スマートフォン/4G 時代に見合った“機能安全”の確立 <フェールセーフ>
ソフトウェアとハードウェアの品質向上 <ベース>
                    ↓
スマートフォン/4G時代における通信障害防止に向けた【運用品質の向上】 (作業手順の再確立・迅速化・確実性)

スマートフォン/4G時代における通信障害防止に向けた【容量設計思想・指針の確立】


■ 対象のお客さまへの対応
・対応内容
: 一連の通信障害時のいずれかの時間帯において、LTEデータ通信を全くご利用いただけなかったお客さま、もしくは5月29日の障害発生時間帯において音声通信をご利用いただけなかったお客さま*1: 対象のお客さまに対して、通信料金のご請求時に、ご請求額から 700円(税抜)を減算*2させていただきます。
一連のLTE通信障害に伴い、データ通信および音声通信をご利用いただけなかったお客さまにつきまして、 お詫びとして次のとおりご対応させていただきます。
*1:対象のお客さまには、6月末までに「重要なお知らせ」メール等にてご連絡させて頂きます。
*2:LTEご加入者の基本使用料、ISP利用料、LTEパケット定額料の3日分相当を勘案して算出した額。 なお、料金の減算は、7月以降のご請求にて、準備が整い次第実施します。

以上。

LTE導入時に、ケチらず、将来を見越して投資すべきであったのだろう。買収で資金も時間も忙しかったのだろう。

[ 2013年6月11日 ]
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