アイコン 豪州 中国産冷凍ラズベリー・イチゴからA型肝炎感染か 店頭から回収

オーストラリアで、中国から輸入した冷凍果物が原因とみられるA型肝炎感染例が相次ぎ確認されている。輸入食品への不信感が広がっており、豪メディアによると、ジョイス農相は18日、輸入時の検査強化などを協議していると述べ、対応を約束したと報じている。
豪州で少なくとも13人がA型肝炎ウイルスに感染。パティーズ・フーズ社が輸入した「ラズベリー」や「イチゴ」などを詰め合わせた冷凍食品が感染源として浮かび上がり、店頭から回収された。

A型肝炎ウイルスは、経口感染し、発熱や黄疸症状を起こす。

中国工場で、手の洗浄を適切に行わずに袋詰め作業をした疑いがあるという。オーストラリアの農家は今回の問題で、割高でも安全な国産品が再評価されると期待している。
一方、肝心の中国大好きのアボット首相は、規制強化に消極的で「企業は消費者の健康を害してはいけない」と企業に自主的対応を求めた。
以上、

中国産食材は、日本へも原産地表記を客に提供しなくてもよい飲食店や日本での加工食品用に大量に輸入されているはずだ。

A型肝炎ウイルス(HAV)は、全世界に分布する。感染力は比較的強く、患者の発生数と居住環境の衛生状態には関連性がある。上下水道が整備されている先進国での発生は少ないが、衛生環境の劣悪な地域では蔓延している。
糞便を介した経口感染で、糞便に汚染された器具、手指等を経て感染する。また、ウイルスに汚染された水や野菜、魚介類などを生や加熱不十分なまま食べることによっても感染する。食物を介さずに、性行為による感染も報告されている。
日本での主な感染源は、カキ二枚貝と考えられているが、輸入野菜が感染源になった例も報告されている。
口から侵入したA型肝炎ウイルスは、消化管で吸収されて血流に乗り、肝臓へと到達する。感染後最初のウイルス増殖が何処で起こるのかは未解明であるが、肝臓でウイルスは増殖し胆汁中や血液中に放出されるが、肝細胞が破壊されることはない。ウイルスを含んだ胆汁は十二指腸へ排出されるが一部は腸管で再吸収され、残りは便中に排泄される。

潜伏期間は2週間から6週間程度であり、やがて増殖したウイルスに対する免疫が働き始めHA抗体が作られるようになると免疫機構により肝細胞が攻撃され、A型肝炎の症状が出現する。肝炎の発症以前でも、感染者の糞便中にはA型肝炎ウイルスが排出されており、他人に感染させる原因となり得る。
A型肝炎の経過は慢性化することはほとんどなく、急性肝炎の形をとり、ある時期を過ぎると治癒へ向かうことが多いが、稀に劇症肝炎や腎不全へと移行し重症化することがある。
以上。

果物の十分な加熱処理はジャムを作るほかはできない。

 


 

[ 2015年2月19日 ]
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