アイコン 朝食抜きは脳出血のリスクを高くする/国立がんセンター

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朝ごはん 国立がんセンターは、多目的コホート研究として朝食と病気との関係を次のとおり発表した。
 朝食を欠食すると肥満、高血圧、脂質異常症、および糖尿病のリスクが上がることは多くの研究で示されてきた。
しかしながら、朝食の欠食と脳卒中および虚血性心疾患のリスクについてはほとんど研究されておらず、脳卒中に関する研究は今までなかった。
多 目的コホート研究で開始から5年目に実施した生活習慣などに関するアンケート調査に参加した45-74歳の男女約8万人を対象として一週間あたりの朝食摂 取回数に関する質問項目への回答から、週に0〜2回、週に3〜4回、週に5〜6回および毎日という4つの群に分けて、その後の脳卒中および虚血性心疾患発 症との関連を分析した。

平均で約13年の追跡期間中に、3,772人の脳卒中発症と870人の虚血性心疾患発症を確認した。
 解析の結果、朝食を毎日摂取する群と比べ、週に0〜2回摂取する群の発症リスクは、脳卒中全体で18%、脳出血では36%、統計学的に有意に高くなっていた。しかし、くも膜下出血、脳梗塞および虚血性心疾患については、関連は見られなかった。

もともと体調が悪く朝食が摂取できない方のいた可能性を考慮して、研究開始から5年以内に循環器疾患を発症した人を除外して検討したが同様だった。
脳出血の最も重要なリスク因子は高血圧で、特に、早朝の血圧上昇が重要なリスク因子であると考えられている。また、朝食を欠食すると空腹によるストレスなどから血圧が上昇することや、朝食を摂取すると血圧上昇を抑えられることも報告されている。
このことから、朝食を欠食することで朝の血圧が上昇し、毎日朝食を摂取する人に比べて脳出血のリスクが高くなっていた可能性が考えられる。

この研究は、世界で初めて朝食欠食により脳出血のリスクが上昇する可能性を示したコホート研究。これまでに、朝食をとることの健康上のメリットが様々な報告で指摘されてきたが、今回の結果も、朝食は欠かさないほうがよいかもしれないという説を支持している。

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[ 2016年2月 8日 ]
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