アイコン 2016年公示地価(4)  北部九州各県 福岡・佐賀・長崎・大分

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<福岡>博多駅前2・3丁目当たり急上昇
福岡県内の地価は、外国人観光客の増加によりホテルへの需要が高まったことなどの影響で商業地の価格が平成20年以来8年ぶりに上昇に転じた。
福岡県内では商業地や住宅地など、計908の地点が対象になった。それによると県内の商業地の価格は1平方メートル当たり平均で26万1300円、前年を1.1%上回り、平成20年以降続いていた値下がりから8年ぶりに上昇に転じた。

上昇率が最も大きかったのは、
福岡市博多区博多駅前2丁目付近で1平方メートル当たり102万円と24.5%の上昇となっており、上昇率の大きな地点は博多駅前3丁目など博多駅周辺の地点が多くを占めている。
 
調査を行った福岡県不動産鑑定士協会によると、外国人観光客が昨年1年間で急増したことに伴いホテルへの需要が高まっていて、交通利便性の高い土地で取引価格が上昇しているという。

一方、住宅地の価格は1平方メートル当たりの平均で6万8600円で23年ぶりの上昇となった昨年に続き2年連続の上昇となった。
上昇率が最も大きかったのは、福岡市早良区高取2丁目付近(藤崎近辺)で1平方メートルあたり34万円と11.5%の上昇となっている。
福岡県の最高値は
商業地で、福岡市中央区天神1-11-11辺り(天神コア付近)で6,230,000円/㎡
博多区の商業地では博多駅前3-2-1辺りで2,990,000円/㎡
住宅地では、福岡市中央区大濠1-13-26辺りで566,000円/㎡

<佐賀>下落続く
佐賀県の住宅地は前年比▲1.8%下落した。ただ、昨年は前年比▲2.5%下落していたことから、下落幅は小さくなっている。
商業地は、▲2.4%下落、前年は▲3.4%下落していた。
工業地は、昨年と変わらずとなった。昨年は前年比▲0.3%下落していた。
商業地の最高値は、駅前中央1-5-10当たりが200,000円/㎡
住宅地の最高値は、佐賀市赤松町16番外当たりで67,000円/㎡

<長崎>下落続くも長崎駅再開発周辺と大村市上昇
長崎県内の平均価格は18年連続で下落した。長崎駅周辺の再開発が進む長崎市や人口が増加している大村市で上昇したことなどから、下げ幅は6年連続で縮小した。
県内では13市と7町の計256地点が対象となった。
県内の地価の平均は前年比で▲1.0%下がり、18年連続で下落したが、下落幅は0.5ポイント改善し、6年連続で縮小した。
このうち、長崎市ではJR長崎駅周辺の再開発や、外国人観光客の増加などに伴って商業地が前年を1.6%上回り、市の中心商店街にある浜町アーケード内の土地(浜町3-25辺り)は、1平方メートルあたり91万1000円と県内で最も高くなった。
長崎市五島町1-21辺りで359,000円/㎡。
住宅地では、長崎市上西山町2-22辺りで169,000円/㎡となっている。
また人口が増えている大村市では、新興住宅地の価格が高めに設定され住宅地が前回に続いて上昇したほか、商業地も幹線道路沿いでの出店が盛んになり、平成4年以来24年ぶりに上昇に転じた。
商業地では大村市東三城町10番5辺りで60,300円/㎡
住宅地では、大村市東三城町15番8辺りで42,300円/㎡となっている。
佐世保市の商業地の一番高いのは佐世保市島瀬町9-8辺りで570,000円/㎡
住宅地では、佐世保市清水町4-26辺りの60,000円/㎡となっている。

<大分>大分駅再開発による上昇と観光地の湯布院町の上昇
大分県では下落傾向は続いている。しかし、JR大分駅周辺の再開発が進んでいる大分市で上昇したり、下げ止まったりする地点もあり、全体の下落率は縮小した。
大分県内では229の地点が対象となった。
大分県の地価平均は、住宅地が前年比▲0.7%下回る40,200円、商業地は同比▲0.8%下回る82,200円だった。
平均価格の下落は、住宅地が17年連続、商業地が24年連続となっている。
ただ下落率は、住宅地が▲0.7%と前年よりも0.5ポイント縮小、商業地は▲0.8%で前年よりも1.2ポイント縮小している。
県内の最高額は、住宅地が大分市市金池南2丁目の152,000円で前年より3,000円高くなった。
商業地では、大分市中央町1丁目の46,8000円で、前年より27,000円高くなった。
今回の調査では、住宅地の145地点のうち、再開発が進む大分市の中心部を中心に10の地点で前年を上回り、34の地点では横ばいとなった。
また、商業地は、平成21年から7年連続で前年を上回る調査地点がなかったが、今年は74地点のうち8つの地点が上昇に転じ、7つの地点が横ばいとなった。
このうち、観光地の由布市湯布院町川上は、昨年の91,000円から105,000円と率にして15.4%上昇した。また、再開発のJR大分駅の北側の繁華街も軒並み上昇している。

[ 2016年3月23日 ]
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