アイコン 2016年公示地価(2) 北海道編 倶知安町旭全国一の上昇率 2番目札幌大通西

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国交省が22日発表した1月1日時点の公示地価は、道内では1356地点が対象になり、下落が続いてきた道内の土地の平均価格は昨年に比し変動率が0%と、バブル崩壊から25年ぶりに横ばいに転じた。

このうち、商業地は1.2%の上昇と、8年ぶりに上昇に転じ、住宅地は▲0.5%の下落と下落幅が昨年より0.5ポイント縮まった。

<住宅地、全国値上り率上位7番目まで倶知安と札幌の公示地価地点>
住 宅地の上昇率は、ニセコの一角にあり海外からの別荘地需要が旺盛となり全国一の上昇率となった倶知安町旭305番38外が19.7%の上昇のほか、札幌市 中央区大通西28丁目203番10が15.9%の上昇で全国2番目の高さになるなど、全国の上昇率の上位7番目までを倶知安町と札幌市内の地点が占める結 果となった。

これは札幌市中央区で地価が大幅に上昇したことが主な要因で、円山などの住宅地のほか昨年12月に市電のループ化に伴って沿線の地区でも地価の上昇が目立っている。

また商業地では、札幌市中央区南1条東2丁目8番1が26.4%の上昇と、全国10番目の上昇率だった。

このほか、帯広市の住宅地が17年ぶりに、旭川市の商業地が25年ぶりにそれぞれ横ばいに転じるなど、都市圏で地価の下げ止まりの動きが出ている。

北海道で最も地価が高かった地点は、住宅地が札幌市中央区大通西23丁目297番16で1平方メートルあたり28万4000円、商業地が札幌市中央区南1条西4丁目1番1外(4丁目プラザ前)で1平方メートルあたり290万円だった。

一方、地方では地価の下落が続き、下落率が最も大きかったのは、住宅地が道北西部の増毛郡増毛町南畠中町4丁目163番2で▲8.3%の下落している。
商業地では、稚内市中央3丁目267番4外が▲7.8%の下落と、全国で最も下落率が大きくなった。

<札幌の住宅地上昇は地下鉄の環状=ループ化が完成したことによる>
札幌の都心部で地価が大幅に上昇した背景について、市電のループ化など都市開発が進み、利便性がさらに高まる中、道内の高齢者が地下鉄の駅から近いマンションに引っ越している。さらに、金利の低下を背景に本州や海外の富裕層からの需要も高まっていると指摘されている。

また地価の今後の見通しについて、経済基盤の強い地域では地価が上昇に転じる地点が増える一方で、人口が流出し、価格の下落に歯止めがかからない地域もあり地価の二極化は今後も進むと見られている。

<札幌、新築マンション好調>販売価格過去最高に
札幌市では新築マンションの価格も上昇し、1戸あたりの平均価格は4300万円あまりと、過去最高の水準になっている。
不動産経済研究所によると、札幌市内で昨年1年間に発売された新築マンションは、一昨年よりも5.3%多い1033戸だった。
1戸あたりの平均価格は4332万円で、昭和48年の調査開始以来最も高かった一昨年を638万円、率にして17.3%上回り、過去最高となった。

また1平方メートルあたりの価格も53万3000円と、バブル期の水準を上回って過去最高になっている。
マンション価格の上昇は、建設技術の労務費や資材価格の高騰で建設コストが上がったことが主な要因だが、札幌中心部の立地のよい場所に新築マンションが集中していることもあって地価の上昇にも拍車をかけ、地価高騰も影響している。
札幌市内の新築マンションの価格が過去最高の水準となっているのは、札幌市内にはマンション向けの土地が少なく、地価の上昇につながっているとみられているという。

 

[ 2016年3月23日 ]
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