セブン&アイ鈴木会長案否決 セブン-イレブン社長退任人事 取締役会構成
セブン&アイ・HDは7日、取締役会を開き、コンビニエンスストア事業を担うセブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長(58)を退任させ、古屋一樹副社長(66)を社長に昇格させる人事案を否決した。井阪氏は社長職を続ける。
井阪氏の退任案は、セブン&アイHDの鈴木敏文会長兼CEO(最高経営責任者)(83)の意向で提案されたものだった。
前哨戦、
セブン&アイHDは取締役の人事や報酬などに社外の意見を反映させるため、鈴木氏と村田紀敏社長、社外委員2人による指名・報酬委員会を設けている。
セブン&アイHDが3月から今月にかけて開いた当委員会では、鈴木氏と村田紀敏社長が当人事案を提案、ところが、社外委員である社外取締役の伊藤邦雄・一橋大大学院特任教授と米村敏朗・元警視総監が反対した。
これまでの井坂氏の業績伸張の功績は大きく、古屋副社長の社長昇格では若返りも図れないとした。
このため、指名・報酬委員会では意見が分かれたまま、取締役会に附され、今回の鈴木会長らのセブン-イレブンJ社長の交代案が否決された。
セブン&イレブンは、今年2月まで43ヶ月連続で既存店の売上高が前年同月を上回るなど業績が好調で、セブン&アイHDの営業利益の大半を稼ぎ出している。
指名・報酬委員会で意見が分かれたまま、それでも鈴木会長が井阪氏の退任を求めたのは、「井阪氏の経営手腕に不満を抱いていた」との見方がある。
ワンマンオーナーとして知られる鈴木氏の強いリーダーシップで好業績を続けてきたセブン&アイHDで、今後経営陣の対立が深まる可能性がある。
セブン&アイHDは5月の株主総会までに再度、新体制について話し合うことになる。
当人事案では、モノ言うハゲタカ投資ファンドとして知られるアメリカのサードポイントも反対を表明していた。
以上、
鈴木会長にしては、実績を作ってきてまだ若いセブン-イレブンJ社の井坂社長をそのままにしておけば、わが息子の鈴木康弘取締役をセブン&アイHDの後継社長にするのも覚束なくなる恐れがあり、その芽を摘むため、今回の子会社代表人事に手を付けたものと見られる。
しかし、今回、鈴木会長が敗戦したことにより、今まで後継者と見られていた鈴木康弘取締役に対しても、厳しい目が向けられる結果を招き、鈴木会長の後継者問題にも多くの問題を抱えることになってしまった。
齢を重ね短期で懐の狭い鈴木会長になってしまったようだが、高齢であり切羽詰っているのかもしれない。ならば、これまでいくらでもチャンスはあったはずだが、いつまでも自らが君臨し続けた結果、こうした問題を引き起こしたものでもある。
セブン&アイHDの取締役構成
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代表取締役会長
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鈴木敏文
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代表取締役社長
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村田紀敏
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常務取締役
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後藤克弘
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取締役
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伊藤順朗
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CSR統括
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取締役
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高橋邦夫
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財務
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取締役
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清水明彦
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経理
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取締役
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鈴木康弘
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情報(会長の実子)
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取締役
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井坂隆一
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ジャパン社社長
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取締役
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安齋隆
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元長銀頭取
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取締役
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大高善興
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ヨークベニマル会長
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取締役
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ジョセフ・マイケル・デビント
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7-Eleven,Inc.CEO
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社外取締役
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スコット・トレバー・デイヴィス
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立教大学教授
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社外取締役
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月尾嘉男
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東大名誉教授
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社外取締役
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伊藤邦雄
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一橋大学特任教授
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社外取締役
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米村敏郎
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元警視庁副総監
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