アイコン 東亜建設工業 3空港以外に「港湾でも改ざん」 16年3月期決算 受注状況付

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マリコンの東亜建設工業は、羽田空港滑走路の耐震化地盤改良工事で完了報告データを改ざんしていた問題で、自社調査により、羽田のほか福岡空港、松山空港でも改ざんしていたことを表明している。
19日、同社は、港湾の地盤を改良する公共工事でもデータを改ざんし、計画通りに工事が完了したとの虚偽報告をしていたことがわかったと報道されている。同社は20日、改ざんの詳細や是正工事の計画などを国交省に報告する。
以上、

不正があったのは、同社が開発した「バルーングラウト工法」。地中に薬液を注入し、地盤の強化や地震による液状化対策を行う地盤改良工法。
同社は今後、不正報告現場が同じ現場所長だったのか、同じ担当課長だったのか、問題はその担当案件についてだけだったのかなど詳細に報告する必要があろう。
同社はこうした不正が、二次下請けからのタレ込み情報が一次下請会社にもたらされ、一次下請会社から同社にもたらされ、現場関係者に確認したところ不正が確認され、発注の国交省に報告するに至ったとしている。財務内容の状況、受注残の状況、20東京五輪の東京湾臨海競技施設の本格発注からして、発表タイミングはこの時期しかなかったと見られる。

<羽田空港の不法完了報告の事案>

案件名:東京国際空港C滑走路他地盤改良工事
発注所属事務所:国交省東京空港整備事務所
開札日:平成25年4月18日
落札社:東亜・鹿島特定建設工事共同企業体
落札額:26億99百万円
計画地盤薬液注入量:約1,250万ℓ
実際薬液注入量:約67万ℓ
結果:液状化対策・地番改良にはまったくなっていなかった。
不正原因:現場は埋立地であり、地中には建設廃材・タイヤなど産業廃棄物だらけで液注入管を地中に通すことができなかった。

 

東亜建設工業 16年3月期決算
連結/百万円
売上高
営業利益
営率
経常利益
株主利益
13/3
160,984
2,451
1.5%
2,218
209
14/3
192,607
2,201
1.1%
1,810
819
15/3
198,884
5,696
2.9%
5,308
2,080
16/3
200,282
11,789
5.9%
10,608
6,038
16/15
0.7%
107.0%
 
99.8%
190.3%
17/3期予想
未公表
16年3月期
総資産
純資産
自己 資本
自己資本率
 
182,199
65,229
65,229
35.8%
 

 

受注状況 2016年3月期 単体
単体/百万円
受注額
前年同期比
土木官庁
83,084
3.5%
土木民間
31,408
25.7%
土木計
114,492
8.8%
建築官庁
11,340
88.2%
建築民間
41,132
-8.7%
建築計
52,472
2.8%
国内官庁
94,424
9.4%
国内民間
72,540
3.6%
      国内計
166,964
6.8%
海外土木
10,409
-86.4%
海外建築
1,585
-38.1%
海外計
11,994
-84.8%
建設計
178,958
-24.0%
不動産事業等
1,920
-18.1%
総合計
180,878
-23.9%
繰越工事高(=16/3期末手持工事高)単体
単体/百万円
受注残額
前年同期比
土木官庁
77,740
19.5%
土木民間
18,564
27.8%
土木計
96,304
21.0%
建築官庁
13,418
101.3%
建築民間
40,844
6.4%
建築計
54,262
20.4%
国内官庁
91,158
27.1%
国内民間
59,408
12.3%
国内工事計
150,566
20.8%
海外土木
44,904
-39.1%
海外建築
7,923
-49.9%
海外工事計
52,827
-41.0%
建設計
203,393
-5.0%
不動産事業等
869
-33.2
総合計
204,262
-5.2%

 

[ 2016年5月20日 ]
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