アイコン トランプ トヨタに恫喝・恐喝・警告 メキシコ新工場建設計画 高い国境税かけると

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トヨタは2019年完成予定で、メキシコに工場を建設している。それに対して、これまでGMやフォードのメキシコ工場進出に対して恫喝を入れたトランプが今度はトヨタに恫喝を入れた。

トランプは愛用のツィッターで脅しまくっているが、米国市場向けの自動車をメキシコ工場で製造するなら、多額の税金をかける警告した。
 トランプは、「トヨタ自動車はメキシコに米国向けカローラの新工場を建設するそうだが、とんでもない。米国に工場を建設するか、さもなければ多額の国境税を支払ってもらう」と記載した。

 トヨタの広報担当者は、「消費者や自動車業界にとって最善の利益になるよう、当社としてトランプ次期政権と協力していきたい」とコメントを発表した。
 トヨタは2015年4月にメキシコで新たに工場建設計画(2019年完成予定)を発表している。

トヨタの豊田章男社長は5日、メキシコでの新工場建設計画について、トランプ米国次期大統領の政策や決断など「いろいろなものを見ながら判断していきたい」と述べ、現時点では変更はないとの見解を示した。
ホンダの八郷隆弘社長も、当面はメキシコでの事業を今のまま継続する考えを示していた。

メキシコへは、アウディ、BMW、ダイムラーと日産のJVの計3つの新工場が稼働に向けて準備中。これらのメーカーもトランプから高い国境税の恫喝を入れられることになる。

<基地外に刃物を持たせた米国民>
トランプの政策はこれまでの経済常識が通用しない凶器・狂気
米・加・メキシコ間で1994年に締結された北米自由貿易協定「NAFTA」、これに噛み付いたのがトランプ、協定を破棄するとしており、すでにフォードはメキシコ工場進出を破棄して国内で工場を新設すると発表、GMもすでにメキシコで生産しておりトランプから高額国境税の脅迫を受けている。

米国の賃金は好景気で上昇しており、自動車も売れ続け、2016年も過去最高の販売台数を更新している。
トランプは、メキシコなどの不法移民の強制送還で、過去事件暦のある数百万人から強制送還すると発表しているが、不法移民たちの殆どが低賃金で3Kの底辺労働に従事しており、そうした分野の労働者がいなくなれば、賃金の高騰を招くことになる。すでに失業率の大幅低下でそうした分野の人手不足が生じており、強制送還が実行されれば、人手不足は即深刻な問題となる。そうした企業は賃金圧力により経営できなくなる公算が高い。底辺の労働のコストアップは中層以上の賃金コストアップにもいたる。

米国内の自動車販売価格は、米国内での生産やメキシコ等での生産も入れた生産原価に基づき設定されており、米国内での生産より安価な生産原価のメキシコ産がなくなれば、米国民は高い車を購入することが求められることになる。さらに米国では人手不足から賃金が上昇しており、生産コストのアップが継続して生じることになる。
国内メーカーとの競争から輸入車に対しては、かなり高額な税金をぶっ掛けてくるものと見られる。
米国輸出の多いスバルはかなり打撃を受ける可能性があり、トヨタがメキシコ進出を取りやめた場合、米国に共同生産する工場建設案も浮上しよう。
また、マツダは社運をかけてメキシコ工場進出を果たした最新工場があり、生産キャパは年間23万台、高い国境税に耐えられるか心配だ。

韓国勢は2015年の韓国からの輸出台数は297万4114台だったが、アメリカ向け台数は不明なものの、かなりの台数を輸出しているものと見られる。また、現代傘下の起亜は2016年5月メキシコ工場を完工させ、量産体制に入ったばかり。年産10万台からスタートさせ、40万台生産キャパに拡大していくとしていた。
現代と起亜は米国内に各1ヶ所しか工場を所有していない。米韓は2ヶ国間の自由貿易協定FTAを締結しているが、トランプはメキシコ同様見直すとしており、輸入車に高い国境税が課せられれば、米国における韓国勢車両の最大の魅力である価格の安さはなくなり、販売不振に陥ることになる。

<<メキシコの自動車生産台数>>
2015年の生産台数は、前年比5.6%増の339万9,076台。
内訳は、乗用車が2.7%増の196万5,489台、ライトトラックが9.8%増の143万3,587台。

<メキシコでの2015年のメーカー別生産台数>
日産が2.1%増の82万2,948台、
GMが1.8%増の69万446台、(小型車クルーズも生産しており、トランプが恫喝している)
FCAが0.7%増の50万3,589台、
VWが3.7%減の45万7,517台、
フォードが2.0%減の43万3,752台。
ホンダは41.6%増の20万3,657台、
マツダは78.2%増の18万2,357台、
トヨタは46.8%増の10万4,810台。

<2015年のモデル別生産台数では>
フォード「フュージョン(Fusion)」が29万2,322台、
日産「セントラ (Sentra)」が28万1,245台、
VW「ジェッタ(Nuevo Jetta)」が26万7,879台、
シボレー「シルバラード(Silverado)」が23万8,184台
の順であった。

<メキシコからの輸出>
2015年の輸出台数は、前年比4.4%増の275万8,896台。生産台数に閉める輸出台数の比率は81.1%だった。
内訳は、乗用車が0.1%増の148万7,576台、ライトトラックが9.9%増の127万1,320台。新記録となっている。

<メキシコからの2015年の地域別の輸出台数>
米国向けが6.3%増の199万3,162台で全体の72.2%。
カナダ向けは8.6%増の29万340台で全体の10.5%、
両国を合わせると82.8%に達する。
欧州地域向けの輸出は47.9%増の14万5,263台、
ラテンアメリカ向け(9.7%減)とアジア向け(37.2%減)はマイナスだった。

なお、メキシコでの2016年の1~11月までの生産台数は前年比1.5%増となっている。

<基地外トランプ>
トランプ
 

[ 2017年1月 6日 ]
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