アイコン  特検チームの起訴者は計30人 判明分詳細/崔順実ゲート事件・サムスン体制

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韓国政府から独立して朴槿恵(パク・クネ)大統領に絡む疑惑と親友の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件などを調べてきた特別検察官捜査チームが28日、朴大統領や親友の崔順実被告に計433億ウォン(約43億円)の賄賂を提供した容疑で逮捕されたサムスングループの事実上のトップ、サムスン電子副会長の李在鎔容疑者など17人(追加起訴を含む)を起訴し、捜査を終えた。

昨年12月1日に発足した特捜チームは28日までの期限で編成され、黄首相は特捜チームからの延長要請を認めなかった)
 
在鎔被告は、サムスングループの経営権継承を朴大統領が支援する見返りに、崔被告に資金の支援を約束した疑いが持たれている。
捜査チームは李在鎔被告を、贈賄、横領、財産国外逃避、犯罪収益隠匿、国会での偽証容疑で逮捕・起訴した。
<文化芸術界「ブラックリスト」疑惑と関連>
元大統領秘書室長の金淇春被告、
前文化体育観光部長官の趙允旋被告
金鍾徳元文化体育観光部長官
 
<年金に対する圧力>
「サムスン物産・第一毛織合併」圧力疑惑と関連して文亨杓前保健福祉部長官を拘束起訴
 
<不正入学疑惑>
崔順実の娘チョン・ユラ氏に対する梨花女子大学学士特恵の疑惑と関連して柳哲鈞リュ・チョルギュン(筆名イ・インファ)梨花女子大学デジタルメディア学部教授など4人を拘束起訴
 
<秘密診療関係>
大統領の諮問医や主治医でなかったにもかかわらず青瓦台で朴大統領を診療した疑いが持たれていたキム・ヨンジェ医師、元大統領諮問医のキム・サンマン医師、延世大医学部のチョン・ギヤン教授も在宅起訴された。
関連してキム・ヨンジェ院長の妻でありワイ・ジェイコブス・メディカル代表であるパク・チェユン氏を贈賄の疑いで拘束起訴した。
崔被告と共に起訴した前青瓦台政策調整首席秘書官の安鍾範被告も崔被告の知人の医療用品メーカー社長から金品を受け取った罪(収賄)が新たに判明し、追加起訴の対象になった。
など起訴対象になった人数は30人に上っている。
 
<サムスンの資金提供疑惑>
サムスングループの不当な資金支援に関し、
実務の役割を担った同グループ未来戦略室の
崔志成前室長(副会長)と
張忠基前次長(社長)、
朴商鎮サムスン電子対外担当社長兼大韓乗馬協会長、
黄晟洙サムスン電子専務
のグループ首脳部4人も在宅起訴した。
 
被告は、特別検察の捜査でサムスンとの不当な取引があった事実が明らかになり、収賄罪などで追加起訴された。
 
<朴大統領については>
朴大統領を収賄の容疑者として立件、親友で国政介入事件の中心人物、崔順実被告と共謀関係にあると判断した。
朴大統領は昨年11月、検察の特別捜査本部により、強要容疑などの共犯として立件されている。
捜査チームは、朴大統領を「起訴中止」とせず、捜査を検察に引き継ぐ方針で、検察が捜査を続けるかどうかを判断するとみられる。
(韓国では大統領でいる間は起訴されないが、解任された途端に逮捕・起訴される可能性が高い)
 
崔被告も斡旋収財の罪で新たに起訴。崔被告の起訴状には朴大統領が収賄などの共犯として明記される。
 
<サムスン電子の体制>
韓国のサムスンは2月28日午後、サムスングループのコントロールタワーを担う未来戦略室を廃止し、各系列会社の代表取締役と取締役会を中心とした自主経営を強化すると発表した。グループの社長団会議も廃止するという。
また、未来戦略室の崔志成室長(副会長)と張忠基次長(社長)ら幹部全員が辞任した。
以上、
 
サムスン電子グループの李副会長は、今回の第一毛織とサムスン物産の合併比率の問題を提起した(米ハゲタカの)エリオットが、その後、提唱したホールディング形態に、移行する考えを示している。サムスン電子グループもロッテも含め韓国財閥のほとんどが、関係社間で株を持ち合う循環株構造を採用している。
なお、欧米では、こうした問題を嫌い、立件され有罪にでもなれば、超巨額の罰金がサムスン側に請求されるおそれがある。
 
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[ 2017年3月 1日 ]
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