大塚製薬 米バイオベンチャー買収 日本には少なすぎるバイオベンチャー
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日本にもバイオベンチャー企業はいくらでもあり、一部は上場もしているが、世界的見地から見て買収されるような大きな期待感を持つバイオベンチャー企業は少なすぎる。まだ、護送船団方式の厚労省行政の悪弊が残ったままになっているようだ。それも規制強化の動きにもある。
大塚製薬は3日、成人や小児の注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬を開発する米バイオベンチャーのニューロバンス社(マサチューセッツ州)を買収すると発表した。
米子会社を通じて1億ドル(約114億円)で完全子会社化した上で、薬の開発の進捗に応じて最大1億5千万ドルを現在の株主である複数のベンチャーキャピタル(VC)に支払う。
4~6月中の買収完了を目指す。
ADHD治療薬の発売後は売上高に応じて一定額をさらにVCに払う。
ニューロバンス社が開発中の治療薬は、ADHDの原因と考えられるセロトニン、ドパミン、ノルエピネフリンという3つの脳内分泌物が過剰に細胞内に取り込まれるのを抑える。
大塚製薬によると、3物質の過剰取り込みを抑制する医薬品はないという。
臨床試験(治験)の中期段階を終えて有望な結果を得ており、今後治験の最終段階に入る。
ニューロバンス社は2011年設立。スイス製薬大手ノバルティス系のファンドなど複数のVCが株主となっている。
大塚製薬は、中枢神経領域に力を入れており、ニューロバンス社の買収で開発候補品を充実させる。
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[ 2017年3月 3日 ]
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