福岡県警は２０日、全国のコンビニエンスストアなどのＡＴＭから、現金１８億円余りが不正に引き出された事件で、福岡県内での犯行を指示していたとして、東京の自称・会社役員、澤田善幸容疑者（４３）と福岡市の自称・自営業、山口幸志容疑者（４５）の２人を逮捕した。２人が複数のグループに偽造カードを渡していたとみてカードの入手先などを調べている。

２人は昨年５月１５日早朝、引き出し役の男らに指示して、福岡市や春日市のコンビニエンスストアから、偽造カードを使って計約４４００万円を不正に引き出したとして、盗みなどの疑いが持たれている。

５月１５日の早朝の３時間あまりで、全国の１７００台あまりのコンビニのATMから１８億円が引き出された前代未聞の用意周到な事件。
この事件は、南アフリカの銀行から流出した顧客データを使って、偽造クレジットカードが作られ、キャッシングによって、不正に現金が引き出されたもの。