NYダウ過去最大の下げ 5日▲1175ドル安 日系+NYダウ10日間時系列
米NYダウ平均は、景気過熱やインフレ加速などに対する先行き警戒感が強まり、売りが売りを呼ぶ形で大幅続落、一時▲1,500ドル余り下げた。その後幾分買い戻され、終値は▲1,175.21ドル安(4.60%安)の24,345.75ドルで引けた。
原因は、以外にも好調過ぎる米経済にある。特に雇用統計の予想以上の好調さに米連邦準備制度理事会(FRB)が、インフレ抑制のため利上げペースを速めるとの観測が浮上、米長期金利が大幅に上昇し、金利高が景気を冷やす懸念から下げている。
米国では米トランプ政権が失業率問題を取り上げているが、すでにオバマ時代に低失業率になっており、トランプの雇用政策により、労働力の需給バランスが大きく崩れ、賃金上昇をもたらし、生産コストを押し上げ景気を冷やすか、値上げを吸収しバブル化する懸念すらある。賃金上昇に加え、さらに可処分所得が増加する減税という材料が控えている。
すでに1月の賃金も前年同月比2.9%上昇と2009年来の高水準の伸びを記録。賃金の上昇は物価上昇(インフレ)の先行指数でもある。
円は、米金利上昇で円安になるはずであるが、海外の投資家は株安のリスク回避のため円を購入し、円は109円台の円高で推移している。
原油価格(WTI)は、先行きの米経済を懸念してか▲1.70ドル前後安の63.70ドル台まで下落している(6日06時現在)。こうした下落もNYダウ平均を押し下げた要因となった。
日経平均は直近10営業日で2勝8敗、すでに負け越し決定、6日は政治も株価も追随し、東証株価はどこまで下げるのだろうか。
米国には27000ドルが壁となり、日本は24000円が壁となり立ちはだかっているようだ。
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日経平均/円
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NYダウ平均/ドル
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日付
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終値
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前日比
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終値
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前日比
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2月5日
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22,682.08
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-592.45
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24,345.75
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-1,175.21
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2月2日
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23,274.53
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-211.58
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25,520.96
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-665.75
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2月1日
|
23,486.11
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387.82
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26,186.71
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37.32
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1月31日
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23,098.29
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-193.68
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26,149.39
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72.50
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1月30日
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23,291.97
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-337.37
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26,076.89
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-362.59
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1月29日
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23,629.34
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-2.54
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26,439.48
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-177.23
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1月26日
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23,631.88
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-37.61
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26,616.71
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223.92
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1月25日
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23,669.49
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-271.29
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26,392.79
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140.67
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1月24日
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23,940.78
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-183.37
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26,252.12
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41.31
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1月23日
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24,124.15
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307.82
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26,210.81
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-3.79
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