アイコン 通信高校運営の(株)文学の館(広島)/破産開始決定

 

 

(株)文学の館(広島県尾道市向島町立花20129-1、代表:大越俊夫)は4月27日、広島地裁尾道支部なおいて、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、橋本則利弁護士(電話0848-29-5115)が選任されている。

負債額は約2億円。

同社は平成20年4月設立された株式会社による通信高校運営会社。

不登校児や高校中退生のための私塾「師友塾」を運営していた(株)オーアイシー(兵庫県神戸市東灘区御影2-2-5、代表:大越俊夫)の子会社として設立されていた。

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内閣府より「尾道市人間教育特区」という構造改革特区の認定を受け、同地に校舎とスクーリングおよび長期滞在用の宿泊施設「文学の館」を併設して広域通信制高校「師友塾高等学校」を開校した。

全国から生徒を受け入れ年1億円~1億5000万円の売上高を計上していた。しかし、初期投資や運営に赤字経営が続き、債務超過状態が続いていた。

そうしたなか、親会社の(株)オーアイシーも競争激化や内紛により経営状態が悪化、同校を支援することもできなかった(同社は平成29年11月、負債額約2億円を抱え破産開始決定を受けた)。

こうした事態に、同社は平成28年12月、尾道市に対して、高等学校の廃止認可を申請し、平成29年3月廃校となった。同社は整理に入り、所有していた「文学の館」も売却、整理も終わり今年に入り破産申請していた。

 

平成19年2月 :株式会社文学の館設立

同年7月、内閣府が「尾道市人間教育特区」計画認定

同年10月、尾道市長が広域通信制・単位制「師友塾高等学校」設置認可

平成20年4月、広島県尾道市に「師友塾高等学校」開校

平成19年3月、「師友塾高等学校」閉校

 

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[ 2018年5月16日 ]

 

 

 

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