アイコン 貿易戦争 中間選挙を読む 上院改選州一覧表 米農家を直撃

 

 

米トランプが仕掛けた貿易戦争、中国は予告どおり報復関税をかけ、まさに一歩も引かぬ貿易戦争の様相。
今回、米トランプが貿易戦争を仕掛けた理由は、いくら御託を並べても尽きるところは11月の中間選挙(下院全議員改選/上院1/3の議員改選)。
現行勢力は、上院(定数100)、共和党51、民主党47、無所属2
下院(定数432)、共和党240、民主党196、欠員2

政権与党の共和党は下院では安泰のようだが、小選挙区制であり流れにより大きく変わる。
共和党は上院では過半数を制しているものの拮抗している。

<選挙に与える影響>
・米朝会談において、北朝鮮が核廃絶に動き出せば、トランプの評価は上がる。

・貿易戦争では、鉄鋼・アルミ関税賦課までして支援したペンシルバニア州(白人が多い、鉄鋼業が盛ん)での下院補欠選挙(第18選挙区))では、大統領選でトランプがクリントンに20%の差を付け大勝した州でありながら、共和党は33歳の民主党新人候補に敗れている。

・ロシアゲート事件の顛末がどう展開して発表されるのか、中間選挙後に持ち越されるのか。(最近は、トランプ陣営の選挙参謀たちのウィキリークス・アサシンとの接触が注目されている)

・女性スキャンダル、ポルノ女王との不倫、不倫中、メラニア婦人が妊娠中だったことから、発覚して、一時公の席で婦人から手を握ってもらえなかったが、最近は手を握っている。アメリカには敬虔なキリスト教信者も多く、不倫や性スキャンダルは致命傷になる。ポルノ女王に対する口封じ資金の出所も問題となっている。

・民主党が選挙に向け、新たなるトランプスキャンダルを用意できているのかどうかも選挙の趨勢に大きく影響する。どこから何が飛び出すかわからない。

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<貿易戦争に及んだ上院改選地と民主党改選議員数の問題>
<トランプは共和党支持基盤の農村票を捨てた?>

トランプが貿易戦争を仕掛けているのは、今回の中間選挙の上院の改選議員が共和党には8人しかおらず、一方、民主党には23人と共和党改選議員の約3倍もおり、農村地帯で1~2席議席を失ってもほかの州で勝てば勝算があると見込んでいるようだ。
共和党地盤の穀倉地帯を見殺しにする作戦か。
中国の対抗関税措置で豚肉が標的にされた。これに対し、全米養豚生産者会議 (NPPC)も貿易戦争反対の狼煙を上げている。
(トランプは今後、日本などからまきあげた鉄鋼・アルミ関税賦課分の資金を、報復関税を受けた産業界に補助金支出するものと見られるが・・・)

<貿易戦争に巻き込まれる「大豆」>
米トランプは通商法301条を適用して、知的財産権侵害により中国からの輸入品1300品目あまりに対して総額500~600億ドルの関税賦課を予定している。これに対して中国は米国産半導体を大量に輸入すると表明しているが、埒があかない状態。
米トランプが500億ドル超の関税賦課を実施すれば、中国は米国産大豆の輸入に対して報復関税を仕掛けてくるものと見られ、大豆生産者農家を直撃することになる。
中国は、世界第1位の大豆生産国の米国から、年間5000億円分を輸入しているとされ、その影響の最大値は3500億円分とされている。
ただ、米トランプもしたたかで、今回の鉄鋼・アルミの関税賦課において、大豆生産国の第2位と第3位のブラジルとアルゼンチンに対して、同盟国を理由に追加賦課を免除している。大豆輸出量世界一のブラジルは鉄鋼製品を大量に米国へ輸出している関係にもある。

 

11月米、中間選挙上院改選州
改選数33、民主23、共和8、無所属2
 
州名
所属党
1
アリゾナ
共和党
2
ミシシッピ
共和党
3
ユタ
共和党
4
テキサス
共和党
5
テネシー
共和党
6
ワイオミング
共和党
7
ネブラスカ
共和党
8
ネバダ
共和党
9
カルフォルニア
民主党
10
コネチカット
民主党
11
デラウェア
民主党
12
フロリダ
民主党
13
ハワイ
民主党
14
インディアナ
民主党
15
メリーランド
民主党
16
マサチューセッツ
民主党
17
ミシガン
民主党
18
ミネソタ
民主党
19
ミズーリ
民主党
20
モンタナ
民主党
21
ニュージャージー
民主党
22
ニューメキシコ
民主党
23
ニューヨーク
民主党
24
ノースダコタ
民主党
25
オハイオ
民主党
26
ペンシルバニア
民主党
27
ロードアイランド
民主党
28
バージニア
民主党
29
ワシントン
民主党
30
ウェストバージニア
民主党
31
ウィスコンシン
民主党
32
メイン
無所属
33
バーモント
無所属
 

ロッキー山脈東側に位置する穀倉地帯プレーリー、ノースダコタ・ミネソタ・アイオア・ミズーリ・サウスダコタ・ネブラスカ・カンザス・オクラホマ・アーカンソーなど。

大豆の生産地は、中部6州のイリノイ、アイオワ、ミネソタ、インディアナ、オハイオ、ミズーリで全米生産の6割、ほかにカンザス、モンタナ、ネブラスカ、ノースダコタ、サウスダコタなど全米26州で大量生産されている。

豚の生産地は、アイオワ、ノースカロライナ、ミネソタ、イリノイ、インディアナ、ネブラスカ、ミズーリなどで、飼料となるトーモロコシの産地と共通している。

 
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[ 2018年4月 4日 ]

 

 

 

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