アイコン 韓国 致死率100%アフリカ豚コレラ9ヶ所目 感染ルート不明 業者任せで拡大か

Posted:[ 2019年9月28日 ]



韓国農林畜産食品部は27日、ソウル近郊、仁川市・江華の養豚場で致死率が極めて高い豚の伝染病、アフリカ豚コレラ(ASFV)の感染が新たに確認されたと発表した。
17日に国内初の感染が確認されてから、9例目となる。

現場では、「(現政権は)外部業者に任せるだけで、当局の管理・監督体制も杜撰、アフリカ豚コレラに対する危機意識が足りない」と指摘されている。
特に殺処分では、業者の二酸化炭素による殺処分がうまくいかず、埋める際、生きたまま埋めたり、動き回る豚を撲殺する有様だという。

感染ルートは、北朝鮮を直撃した台風13号における豚やイノシシの死骸が河口へ流れ出てのが原因ではないのかとされたが、韓国で最初に感染してからの拡大原因も、ルートも不明であり、今ではまったくの不明となっている。
北朝鮮と隣接し、ソウル市を取り囲む京畿道各地や京畿湾内に浮かぶ江華島とその西側に浮かぶ席毛島(飼育数2頭)で発生しているアフリカ豚コレラ、感染ルートがつかめないまま、感染農家が拡大している。

26日現在では漣川郡と揚州市、江華郡の3ヶ所で感染の疑いがもたれている農家があるという。



<アフリカ豚コレラ(ASFV)基本データ>
ワクチンなし、予防薬、治療薬なし。致死率100%。
感染から発症までの潜伏期間は3~21日間
豚(宿主)・イノシシ(宿主)・感染ダニ(ヒメダニ属ダニ)が媒介するとされる。
ASFVは死亡した豚の血液や、各種の臓器ならびに筋肉内に3~6ヶ月間残存、
ウイルスに汚染された豚肉や豚肉加工品を豚に給餌することで感染が成立。
ウイルスは冷凍された豚肉内で110日間以上、
スペインの生ハム中で140日間以上、
また、燻製や塩漬のハム等の中でも300日間以上感染性を失わないという報告がある
ウイルスは外部環境では糞便などで数日間生き続ける。
ASFVは2~3%の塩素系またはヨード系消毒薬によって30分で死滅。
加熱処理:70°C・30分間以上又は80°C・3分間以上の加熱処理によりウイルスは失活。
血清や体液:60°C・30分間の加熱以上の加熱処理が有効。
pH 3.9未満の酸またはpH 11.5を越えるアルカリでの処理も有効。

<発生地と発生順番>
京畿道・坡州市で2例①④
京畿道・漣川郡で1例②
京畿道・金浦市で1例③
仁川・江華島で4例⑤⑥⑧⑨
仁川・席毛島で1例⑦(廃業し2頭だけ飼育・感染)

 


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