アイコン 金剛山観光再開につき、ハリス米大使と韓国文政権が喧嘩

Posted:[ 2020年1月18日 ]



ことの発端は昨年10月、
米大使公邸(ハリス邸)に北朝鮮狂愛派の一派の17人が侵入した事件、現場にいたのは、たったの一人の素人の民間警備員、その後、詰所の警官が駆けつけるが皆丸腰の新米警官たち、それも少人数で梯子を使い堂々と進入する犯罪者たちを、体を張って止めることは一切なかった。
それは侵入者がケガしたら、また女性もおり体に触れて問題になることを恐れたからだという。
それで、ブチ切れたハリス大使、それ以降、その言動はさらに強くなった。(当侵入事件で大使公邸の米国の警備員がケガをしている。本人家族はたまたま不在だった)。

ハリー・ハリス駐韓米国大使は外国記者会見で1月16日、「韓国が制裁を触発する可能性がある誤解を避けるためには、南北協力のためのいかなる計画も、米国との作業部会を通じて協議した方がいいと思う」と述べた。
この発言について、青瓦台(大統領府)の関係者は17日、「大使が、駐在国の大統領の発言についてメディアに公開的に言及したことは非常に不適切だ」とし、「南北協力に関する部分は韓国政府が決定する事案」と述べた。
この関係者は「米国とは常時緊密に協調し、協議している」とし、「政府は南北関係の実質的進展と早期の米朝対話のために努力し続ける」と付け加えた。
これは主権国家の大統領の言及を駐在国大使が関与したことへの強い警告の意味と解釈できる。ハリス大使の発言に青瓦台が立場を明らかにしたのは初めて。



また、「南北協力をするかどうかは、韓国政府が決定する事案であることを明確にし、米国の意思とは関係なく南北協力事業を推進する」という意味と解釈できる。

文大統領は14日、新年の記者会見で膠着状態の米朝の対話を打開するために「南北間でも今後は米朝対話ばかり見るのではなく、南北協力を増進させながら米朝の対話を促進していく必要性が高まったと考えている」と述べた。

また、文大統領は「もちろん、国際制裁と限界があるため、南北がすることができる協力に多くの制限があるのは事実」とし「制限された範囲内で国境地域協力、個別観光のようなことは十分に模索することができる」と説明した。

文大統領は今年の新年辞と新年会見で金正恩朝鮮労働党委員長の答礼訪問の再推進の意思を明らかにし、
▼国境地域協力(開発)
▼東京五輪の合同入場・単一チーム構成などスポーツ交流
▼南北鉄道・道路連結事業
▼非武装地帯(DMZ)のユネスコ世界遺産合同登録
▼開城工業団地・金剛山観光再開
など5大南北協力方案を提示した。

この年頭の辞に対しても、ハリス大使は「国際社会は、いかなる国も国連制裁を遵守すべきだ」と釘を刺していた。

前哨戦
昨年6月には、文在寅大統領のスピーカー役を務める文正仁大統領特別補佐官(現状北核容認論者)を、文大統領は米国大使に就任させようとしたが、米政権がウィーン条約で許可されているアグレマンを行使して「ペルソナ・ノン・グラータ」(好ましからざる人物)認定し、拒否したことにある。
この拒否権発動にハリス大使が介在したと韓国の大統領府は見ている。

2017年10月31日中国政府に対し、文政権は国家主権を放棄した「3不の誓い」を表明している。

また、書くが、金剛山観光再開は巨額を北朝鮮にもたらす。
親文勢力を毎月10万人観光させた場合、年間120万人、入山観光料100ドル(2008年射殺事件で中止されるまでの入山観光料80ドル)、北朝鮮側での旅費交通費買物100ドル(日帰り)として、(宿泊施設は使用されておらず改修工事に百億円程度かかると見られ、2年後には宿泊もできるようになれば、それに100~200ドル追加される。ただし改修にかかわる機材の韓国からの持ち込みは制裁違反、北朝鮮側がすべて行うことが前提)

120万人×200ドル=24,000万ドル=年間264億円が北朝鮮側にもたらされる。
文在寅と金錬鉄統一部長官および大統領府は計算しているのだろう。
すでに観光は国連制裁の対象ではないと発表している。限度などない。
文政権は観光補助金を団体に給付することで、団体側が半額以下で行けるようにすることだろう。形式は個人観光、個別観光にすれば問題ない。噓つくのは文政権の超得意芸。

韓国は、トランプ政権が民主党政権に変わったところで、人権派弁護士の化けの皮が剥げた文大統領に対して、北朝鮮の人権問題を取り上げてくることから、どっちになっても好きなことはできない。
米トランプ政権は、すでに今の韓国は面倒くさっと判断しているようだ。
北朝鮮は、2018年10月19日の軍事合意において、バラ色の話ばかり北朝鮮にしており、北朝鮮側からしきりに、約束を守れと追求されていた。

2019年2月27日の米朝首脳ハノイ会談直前もバラ色の発言ばかり北朝鮮に向け、発言していた。ところが当会談が決裂したことから、相手にまったくされなくなり、昨年5月4日から、短距離弾道ミサイルの発射実験を繰り返すようになった。
北朝鮮に媚ず、対等に交渉に挑んでいたら、もっと違っただろうが、一方的な文在寅の偏愛。
バラ色の話しの一つも提供しない文在寅に対し、商品価値もすでになくなったとして、金正恩もすでに嫌っている。


 

 


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