12月の工作機械の受注好調33.8%増 前月比では3.7%増
日本工作機械工業会がまとめた12月の工作機械の受注動向は、前年比33.8%増の1,441億90百万円だった。年間でも35.1%増と大幅に増加している。
これは、中国の賃金上昇や国際競争力を高めるための生産効率アップをはかる投資が拡大しているためと見られる。
韓 国や中国の大手企業が工場建設する際は、必ず日本の優秀な工作機械が導入されており、そうした外需に支えられると共に、内需も超円安からもうたまらんとば かりに海外へ工場進出した企業が、日本国内向けの分を中心に国内生産に切り替える動きをしており、そこでも工作機械のニーズが高まっている。
こうした120円前後まで円安が進み、TPPでも締結された場合、かなりの工場進出会社が日本に工場を回帰させるものと見られる。そのためにも財界は非正規雇用の緩和を目論んでいるものと見られる。
だが、すでに日本の労働市場は少子化で逼迫してきており、労賃上昇も懸念され、今や企業も進出先での市場開拓も重要視しており、はむやみに回帰するとは考えにくい。
トヨタがメキシコに工場を建設することを発表している。
12月 工作機械の受注好調・・・
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/百万円
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12月
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前月比
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前年同期比
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14年累計
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前年比
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受注総額
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144,190
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3.7
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33.8
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1,509,339
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35.1
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うち内需
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48,092
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-2.0
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31.0
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496,338
|
23.8
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うち外需
|
96,098
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6.8
|
35.3
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1,013,001
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41.4
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[ 2015年1月15日 ]
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