ジカ熱 感染妊婦の3割に異常 ギラン・バレー症候群発症も
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南米で大流行している蚊(ヤブカ、主としてネッタイシマカ)が媒介する感染症「ジカ熱」に感染した妊婦のうち、約3割で胎児の異常が診断されたと、ブラジル・リオデジャネイロの医師らのチームが4日付の米医学誌に発表した。
流行地のブラジルでは、小頭症の新生児の出生が急増し、妊娠中の感染に警戒が高まっている。
チームによると、2015年9月から今年2月の間、発疹や関節痛、頭痛や軽い発熱で入院し、ウイルス検査で感染が確認された妊娠5~38週の女性42人のうち、超音波検査で29%に当たる12人で胎児の異常が判明した。
内訳は、子宮内死亡2人、小頭症を含む発育不全5人、中枢神経の発達障害7人、羊水や血流の異常77件(重複を含む)。
特に多く発生しているのはコロンビア、ジャマイカ、エルサルバドル、ブラジルなどとなっている。
また、これまでジカウイルスは妊婦への影響のみ強調されていたが、妊婦でなくても、手足の麻痺を伴うギラン・バレー症候群の発症にかかわっていることが疑われており、WHOが注意を喚起している。
これは、フランスのパスツール研究所などのグループが2月29日の英医学誌ランセット電子版に発表した研究結果によると、2013~14年にジカ熱が流行したフランス領ポリネシアでギラン・バレー症候群を発症した42人全員がジカウイルスの感染を示す抗体を持っていたという。
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[ 2016年3月 7日 ]
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