東京駅北側再開発61階建高さ390m/三菱地所
三菱地所は17日、東京駅北側の常盤橋街区で計画している高さ約390メートルに及ぶ日本一の高層ビルの建設プロジェクトの第一弾を発注したと発表した。
計画する4棟の建物のうち、下水ポンプ所などを備えた最初の1棟の新築工事が着工する。
東京都が東京駅周辺を世界的な金融集積地域とする構想を掲げる中、その一翼を担うと期待されている同プロジェクトの10年に及ぶ再開発計画が本格的に始まった。
今回着工したのは4棟あるうち、下水ポンプ所や事務所などを備えたD棟。地上9階、地下3階建てで延べ床面積は約3万平方メートル。2021年12月の完成を目指す。
三菱地所では、東京の国際競争力の強化、都市を支える重要なインフラの更新という2つの意義があるとしている。
第一弾の施工開始となるD棟の下水ポンプ所は、1964年から稼働している東京都下水道局の同ポンプ所を更新する意味もある。下水ポンプの機能を維持しながら建設を進める難工事となる。D棟の完成後は下水道局が所有し、地上階は同局などの事務所となる。
同プロジェクトは東京駅周辺では最大となる敷地面積3.1ヘクタールに及ぶ大規模な再開発案件。
高さ約390メートルのB棟の着工は2023年度、全面開業は2027年度を予定している。
東京駅とは地下でつながり、雨に濡れずに移動ができる予定。
英民間機関が発表する国際金融センター指数の最新の調査によると、東京は5位にとどまっている。ロンドンやニューヨークに加えて、香港やシンガポールにも後れをとっているのが現状。
東京都は、東京駅のある大手町・丸の内一帯から東京証券取引所がある兜町周辺を金融やビジネスの交流拠点とする「東京国際金融センター」構想を掲げるなかで、同プロジェクトはその一翼を担うと期待されている。
三菱地所は常盤橋街区の下層部について、国際金融センターとしてのビジネス交流施設、高層部は展望機能の導入を検討するなど観光施設として発信する方針。
一方で全面開業を予定する2027年度はリニア中央新幹線の品川~名古屋間の完成が見込まれ、東京の中心軸は南へのシフトも見込まれる。
東京駅周辺の吸引力を放ち続けられるか、常盤橋街区プロジェクトの成功がそのカギを握る。
■開発事業概要
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事業名称
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大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業
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計画地
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東京都千代田区大手町2 丁目、中央区八重洲1 丁目
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敷地面積
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約31,400 ㎡
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総延べ面積
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約680,000 ㎡
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棟別緒元
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権利者共通
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三菱地所、東京都下水道局、大和証券グループ本社、三越伊勢丹、東京電力パワーグリッド、(有)大手町開発、独立行政法人都市再生機構、他
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A 棟
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主要用途
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事務所、店舗、駐車場等
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延べ面積
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約140,000 ㎡
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階数/最高高さ
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地上37階、地下5階/約230m
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着工
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2018年1月
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竣工
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2021年度
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設計
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未定
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施工
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未定
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B 棟
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主要用途
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事務所、店舗、駐車場等
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延べ面積
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約490,000 ㎡
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階数/最高高さ
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地上61階、地下5階/約390m
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着工
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2023年度
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竣工
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2027年度
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設計
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未定
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施工
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未定
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C 棟
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主要用途
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店舗、変電所、駐車場等
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延べ面積
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約20,000 ㎡
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階数/最高高さ
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地下2階
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着工
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2018年1月
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竣工
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2027年度
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設計
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未定
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施工
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未定
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D 棟【今回着工】
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所在地
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東京都千代田区大手町二丁目8番地55の一部
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主要用途
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事務所、下水ポンプ所、駐車場等
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延べ面積
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約30,000 ㎡
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構造
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地下:鉄骨鉄筋コンクリート造 地上:鉄骨造
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階数/最高高さ
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地上9階、地下3階/約65m
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着工
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2017年4月末
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竣工
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2021年12月末
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設計
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三菱地所設計、日本水工設計
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施工
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三井住友建設
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