アイコン 経産省 フクシマ原発タンク850兆ベクレルのトリチウムを海洋投棄・空中投棄

 

 

フクシマ原発の除去装置で除去できない放射性物質トリチウム(3重水素)について、国のタスクフォースチームが平成28年に5つの案を提案していた。

1、基準以下に薄めて海に放出する案
2、加熱して蒸発させ、大気中に放出する案
3、電気分解して水素にして大気中に放出する案
4、地下深くの地層に注入する案
5、そして、セメントなどに混ぜて板状にし、地下に埋める案の5つです。

このタスクフォースの議論を引き継いだ小委員会は、実績があり、現実的だという理由で次の2つ案に絞り込み提言した。
1、海洋へ放出する案
2、蒸発させて大気に放出する案

・・・小委員会がどんなメンバーか知らないが、経産省の意向なのか、現実的だけで放出してよいものか、知恵がなさ過ぎるようだ。現在のタンクには放射性トリチウム量だけで856兆ベクレル(NHK調べ)入っている。

ロシアはトリチウムの除去はできるとしているものの完全除去はできず、また実験レベルだという。
日本の科学技術で分解することを念頭に検討しているものもある。多孔製触媒装置で現状トリチウム濃度を半分まで除去できるという、今後、さらに除去できる研究開発が進めるとしている。 
国の小委員会の結論ありきではなく、そうした研究成果も活用しながら、最終処理を行うべきではないだろうか。

<本文>
フクシマ原発に貯まり続ける放射性物質のトリチウムなどを含む汚染水の処分方法について、国の小委員会は23日、基準以下に薄め、海か大気中に放出する案を中心に議論を進めるとする素案を示した。
風評被害を懸念する声が早くもあがっている。
フクシマ原発では、汚染水を処理したあとの放射性物質のトリチウムを含んだ汚染水が毎日発生し、現在、1000近くのタンクに約117万トン貯められている。
この汚染水の処分方法を検討している経産省の小委員会は23日、基準以下に薄めて海に放出する案と蒸発させて大気中に放出する案を中心に議論を進めることを提言する素案を示した。

これに対して、福島県漁連の代表は「福島の漁業が再び、大きな風評被害を受けることは避けられず、反対の立場は変わらない」などのコメントを出すなど風評被害を懸念する声が早くもあがっている。

経産省では今後、福島を中心に関係者から幅広く意見を聞く方針だが、どんな形で誰の意見を集めるかについてはまだ示していない。
以上、

多核種除去装置(ALPS)によりトリチウム(三重水素)以外の放射性物質(62種)を基準値以下に浄化しているが・・・・。

東電は2018年9月、タンクから放出基準値の最大約2万倍にあたる放射性物質が検出されていたことを明らかにした。
分析した浄化されたはずの汚染水約89万トンのうち、8割超にあたる約75万トンが基準を上回っていたという。

東電や経産省によると、多核種除去設備(ALPS)で処理した汚染水を分析したところ、一部のタンクの汚染水から、ストロンチウム90などが基準値の約2万倍にあたる1リットルあたり約60万ベクレルの濃度で検出された。

東電はこれまで、ALPSで処理すれば、トリチウム以外の62種類の放射性物質を除去できると説明していた。
 東電は今後、汚染水の海洋放出などの処分法を決めた場合は、再びALPSに通して処理する方針も示した。

タンクに保管されている処理済みの汚染水は現在94万トン(2018年9月当時)。現状の処理能力は1日最大1500トンにとどまっており、再び処理することになれば、追加の費用や年単位の時間がかかることになる。

基準値を超えた原因について、東電は、2013年度に起きたALPSの不具合で、処理しきれなかった高濃度の汚染水がそのまま保管されていることや、処理量を優先し、放射性物質を取り除く吸着材の交換が遅れたことなどを挙げている。

今後、吸着材の交換時期を見直すなど対応を検討するという。
ただ、今後も基準値超えの放射性物質が検出される可能性は否定できないと認めている。

昨年9月に汚染水のうち、ALPSによる浄化作業が終わった89万トン(当時全95万トン中)を調査したところ、80%を超える75万トンで依然として排出基準値を超える放射性物質が含まれている事実が明らかになっていた。
以上、

当然、現状や最終水質ついてはIAEAの検査を受け、その都度公表すべきだろう。
経産省や厚労省および福島県は、原発関係では何を言っても信用ならない(フクシマ原発の事故を起こした責任の一端は監督官庁の経産省にある。また、フクシマ原発爆発により住民の多くの青少年に発生している小児甲状腺がんとの因果関係を決して認めようとしない厚労省と福島県は問題外だ)。

隠蔽がまかり通る今の国の時世、公明正大に、国連機関のIAEAも利用し、国民にその都度告知しながら、ことを進め、最終処理すべきだろう。

韓国が国を挙げて20東京五輪とフクシマ原発を絡めて世界中の会議で日本攻撃を行っている最中に、経産省はなぜ今になって議論を起こすのだろうか。

巨万額を投じてフクシマ原発周囲に冷凍壁を構築して遮断したはずの地下水は、現在でも毎日170トンが湧出し汚染され、ALPSで処理されている。・・・冷凍壁は何だったのか。
(元々河川を埋め立てて原発を建造しており、地下水=伏流水が地下を通っていることは事前にわかっていたこと。当時の土木学会の責任は重大。原発建設に伴い河川を現在位置に移動させている)

ちなみに、韓国の原発が2018年に韓国沿岸の海洋に排水処理し、投棄した放射性トリチウムの量は203兆ベクレルだ。
韓国の政治家たちはフクシマ・トリチウムで日本たたきに興じているが、韓国の人たちは足元も見るべきだろう。

2018年現在、原発は31ヶ国で450基(約4億kW)稼動している。日本や韓国を含めそうした原発から日々大量のトリチウムが海洋や河川、湖沼に排出されている。これが現実だ。



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[ 2019年12月24日 ]

 

 

 


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