アイコン 旧、新堀製作所の(株)エヌ・エス(埼玉)/特別清算 負債30億円

 

 
 

シートフレーム販売の旧(株)新堀製作所の(株)エヌ・エス(埼玉県日高市新堀301-1、本店登記:東京都千代田区丸の内1-7-12、代表清算人:新堀寛)は1月28日、東京地方裁判所において、特別清算の開始命令を受けた。

負債額は約30億円。

同社は昭和23年創業した自動車用シートフレーム部品などの自動車部品製造会社。

大手自動車メーカー系列の部品メーカーから受注し、自動車内装部品のシートフレームに主に、外装部品のエキゾースト部品などを試作、金属プレス加工、パイプベンダー加工、溶接、表面処理、組立、検査、出荷まで一貫生産の量産体制を構築し、以前は55億円以上の売上高を計上していた。

しかし、自動車のモデルチェンジでは売上高の減少や開発投資が重なり、売上不振と採算性の悪化を繰り返し、最近では設備投資にかかわる借入金の重圧に経営不振に陥っていた。そうしたなか財務体質の抜本的な改善を図るため、平成31年8月に同社は会社分割、新会社の(株)エヌ・エー・ジーを設立して事業譲渡、その後(株)新堀製作所に商号変更させ、旧(株)新堀製作所の同社は(株)エヌ・エスに社名を変更し、解散を決議していた。

 

※特別清算とは、
株式会社に限られた清算手続きのひとつ。解散して清算手続きに入った株式会社が、債務超過などで清算の遂行に著しく支障をきたした場合などにおいて、裁判所の下で清算業務を行なうことができる。

特別清算は債権者の多数決で分配額を決め、債権調査・確定の手続きがなく、原則として従前の清算人がそのまま清算手続きを行なえる。

また、休眠会社や子会社などを清算して事業譲渡することに頻繁に使われる。

他の倒産形態と違い、「倒産」とは言い難い清算手続き。

[ 2020年2月 6日 ]
 

 

 


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