アイコン 辺野古埋立地の軟弱地盤は看過できないと専門家 杭打船を造ればよい

 

 

辺野古埋立地の予定海域の一部で、約70mより深い海底の地盤が「軟弱」である可能性を示すデータが存在した問題で、独自に検証している立石雅昭新潟大名誉教授を代表とする地質や地盤の専門家ら約10人で構成チームが、このデータを基に護岸の安定性を試算したところ、最悪の場合、崩壊する恐れがある結果が出たことが16日分かったと報じられている。
専門家チームは、海底が軟弱である可能性を示すデータが出た地点の付近で、国=河野防衛大臣は、「C1」護岸を造成する計画であり、まったく問題ないと答弁している。立石氏によると、データをそのまま適用して試算した結果、C1が重みで崩壊する可能性があるという。
以上、

当問題は日本の地盤改良船(ばいるの)杭打船の能力が最大70メートルしかなく、辺野古の「C1」地区は軟弱地盤が深さ90メートル続き、70メートルを埋め立てても「C1」の埋立地が崩れ、崩れれば埋立地全体に影響を及ぼすことになるというもの。

ならば、海底90メートルを地盤改良できる杭打船を米国なり、極端に言えば中国からでもチャーターすればいかがだろうか。なければ造ればよい。

日本政府のおかしなところは、該当の区域の土質を固い粘土地盤と説明、しかし、野党から突っ込まれ、数百メートルも離れたボーリング結果の資料を提出し、当該現場は岩盤層までボーリング調査はやっていないという。(海底70メートルまでしかボーリング調査をしていない)

学者もピンからキリまでおり、政府ご用達の学者様は政府からあの手この手でお金をもらっており、御用学者として大学や学会などで箔も付くことから忖度評価を止められない。

4000億円弱の当初辺野古埋立予算も、いつものことで今では1兆円弱まで膨らんでいる、今後その倍にはなろうか。

造るからには海底110メートルの岩盤層にパイルを打ち込み、用済みで米軍から返還されても未来永劫使用可能な空港を造るべきではないだろうか。

日本大学の鎌尾彰司准教授(地盤工学)は、ボーリング調査結果について「羽田空港の埋立工事でも地盤がマヨネーズ並みの軟らかさだと言われたが、それに匹敵する。地盤改良が必須になる」と指摘している。

水深が一番深い「C1」護岸建設現場のB28地とB26地の2地点が深刻、試料採取用の地質調査用の筒を地中に沈めるのに何回打撃を与えたかを「N値」で示すが、2地点は、砂や粘土が40メートル堆積、N値がゼロ(地盤が軟らかすぎて自重だけで沈む)という地点が続出した。0地点はB28地で23地点、B26地で8地点に上っているという。
防衛省は当初予想でN値を11と想定していた。

防衛省の設計では、C1護岸などは海底に基礎捨て石を敷き、その上にケーソン(コンクリート製の箱)を置く。最大は長さ52メートル、幅22メートル、高さ24メートル、重さ7200トンになる。
岩盤より上の軟弱地盤の上に、基礎石で埋立てても、基礎石が動く可能性と、ほかの埋立地も連れて動く可能性が指摘されている。

日本本土では南海トラフ地震が心配されているが、沖縄の近くには琉球海溝があり、昔、大きな地震を発生させていた。大陸側には沖縄トラフ、太平洋側には南海トラフに連なる琉球海溝、沖縄本島を挟み撃ちしている。
沖縄本島にかかわる大きな地震としては、1665年、1760年、1768年、1791年、1909年、1926年など被害が生じた地震として記録されている。
大きな地震では、基盤岩にパイルを打ち込み基礎固めしておかなければ、海底層が液状化現象を起こすことが想定される。

海底油田は水深3000メートルの海底に掘削リグを設置して原油を汲み上げている。やればできる。深田サルベージの巨大クレーン船に杭打機を取り付けられないのだろうか。

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[ 2020年2月17日 ]

 

 

 


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