【静岡】東海印刷が破産 三島の創業73年の老舗、2024年度売上2億700万円
静岡県三島市の印刷会社(株)東海印刷(三島市長伏、法人番号:2080101005979)が、2026年9月7日、静岡地裁沼津支部から破産手続きの開始決定を受けた。
同社は1953年創業の老舗印刷会社。パンフレットやチラシ、ポスター、出版物、新聞、カレンダー、封筒、DM、包装紙、シールなど幅広い印刷物を扱い、企画・制作から製版、印刷、製本、販売までを手掛けていた。
破産管財人には坂部利夫弁護士が選任されている。債権届出期間は2026年10月26日まで。財産状況報告集会などの期日は12月11日午前11時。事件番号は令和8年(フ)第287号。
1953年創業、三島で70年以上続いた印刷会社
東海印刷が公表した2024年度の環境経営レポートによると、創業は1953年1月。1964年4月に法人化しており、2026年時点で創業から73年を数える。
本社・工場を三島市長伏に置き、三島市南二日町には物流センターを構えていた。営業品目はパンフレット、チラシ、ポスター、一般事務用伝票、出版物、新聞、カレンダー、封筒、DM、包装紙、シール、ステッカーなど。
印刷物の受注から制作、製版、刷版、印刷、製本、販売までを一貫して行う体制を構築しており、三島商工会議所でも「印刷物や販促用品の企画販売」を手掛ける地場企業として紹介されていた。
2024年度売上高は2億700万円、従業員21人
同社の環境経営レポートでは、2023年10月から2024年9月までの活動期間における売上高は2億700万円、資本金は1000万円。本社・工場の従業員数は21人とされている。
本社・工場の面積は726平方メートル、物流センターは251.33平方メートル。制作・製版、印刷、製本、営業、総務などの部門を置き、地域の印刷需要に対応していた。
また環境マネジメントシステム「エコアクション21」に取り組み、ベジタブルインキの使用や損紙の削減、少ロット案件でのオンデマンド印刷活用などを進めていた。
自治体の広報紙なども受注 2026年3月まで入札に参加
官公庁関連の印刷物にも関わっていた。静岡県清水町が2025年7月30日に発行した「しみず町議会だより」には、印刷会社として東海印刷の名称が記載されている。
さらに2026年3月には、三島市が発注した「広報みしま、みしま市議会だより、ごみ減量トレンディ」の印刷案件に応札。同月には健診受診カード関連業務や税額通知書の製本・封入封緘業務など複数の市発注案件への応札記録も確認できる。
このため、少なくとも破産開始決定のおよそ半年前までは、公共分野の印刷案件を含め営業活動を続けていたことが確認できる。
破産原因や負債額は現時点で確認できず
今回の破産に至った具体的な原因や、事業停止の時期、負債総額については、現時点で確認できる公表資料では明らかになっていない。
印刷業界ではデジタル化などによる紙媒体需要の変化が続いているが、こうした業界環境を東海印刷の直接的な破綻原因とする資料は確認されておらず、原因については今後の判明が待たれる。
東海印刷の会社概要
| 法人名 | 株式会社東海印刷 |
|---|---|
| 法人番号 | 2080101005979 |
| 所在地 | 静岡県三島市長伏 |
| 創業 | 1953年1月 |
| 法人化 | 1964年4月 |
| 資本金 | 1000万円(2024年度資料) |
| 売上高 | 2億700万円(2023年10月~2024年9月) |
| 従業員数 | 21人(2024年度資料) |
| 事業内容 | 商業印刷、出版物、広報紙、DM、包装紙、シールなどの制作・印刷・製本・販売 |
| 負債額 | 確認できず |
なお、「東海印刷」の名称を使用する企業は全国に複数存在する。今回破産手続きの開始決定を受けたのは、法人番号2080101005979、静岡県三島市長伏257番地の1の株式会社東海印刷である。
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