【岡山】石灰・セメント輸送の渡辺運輸が事業停止 年商9100万円から7500万円、自己破産申請準備
岡山県新見市の貨物運送業者「(有)渡辺運輸」(法人番号4260002027383)が、10月1日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。事後処理を弁護士に一任しており、今後、岡山地裁新見支部へ自己破産を申し立てる見込み。負債総額は調査中となっている。
同社は石灰石やセメント、タンカル(炭酸カルシウム)などの輸送を主力とし、新見市井倉地区を拠点に事業を展開していた。2021年12月期の年収入高は約9,100万円だったが、2025年12月期には約7,500万円まで減少していた。
2025年6月には大型運転手を募集 ジェットパック車などで輸送
同社は、地場の石灰関連企業などから輸送業務を受注し、岡山県内や中国地方、近畿地方を中心に営業していた。
2025年6月2日に受理されたハローワーク求人では、大型運転手1人を欠員補充のため募集。新見市井倉を拠点に、石灰や農業資材などを中国・近畿地方へ運搬する業務としていた。
使用車両には4トン・8トン平車、13トンウイング車、ジェットパック車などを挙げ、農業資材については肥料や米などを輸送すると説明していた。
求人当時の従業員数は8人、資本金は600万円。大型自動車免許とフォークリフト運転技能資格を応募条件としていた。
石灰業が集積する新見市井倉地区を拠点に展開
本社を置く新見市は、石灰岩質のカルスト台地が広がり、石灰業が古くから地場産業として発展してきた地域。井倉地区には石灰石の採掘やタンカル、生石灰などの製造を手掛ける企業が集積している。
石灰石や石灰製品は製鉄、セメント、農業、化学工業など幅広い分野で使用されており、新見市内で製造された製品も中国・四国・近畿地方などに供給されている。
渡辺運輸も、こうした地域産業を支える輸送業者の一つとして営業していた。ただし、個別の石灰メーカーとの具体的な取引関係については確認できていない。
年収入高は4年間で1600万円減少 資金繰りが悪化
2021年12月期には年収入高約9,100万円を計上していたが、その後は受注が安定せず、2025年12月期には約7,500万円に低下した。4年間で約1,600万円の減収となり、収益面も振るわなかった。
資金繰りが厳しさを増すなか、抜本的な経営改善には至らず、事業継続を断念した。
2025年6月には大型運転手の募集を続けていたが、その約1年4カ月後となる2026年10月1日までに事業を停止した。
今後、岡山地裁新見支部への自己破産申請を予定している。現時点では申請準備段階であり、破産手続開始決定には至っていない。
渡辺運輸の会社概要
| 法人名 | 有限会社渡辺運輸 |
|---|---|
| 所在地 | 岡山県新見市 |
| 法人番号 | 4260002027383 |
| 事業内容 | 一般貨物自動車運送業 |
| 主な輸送品目 | 石灰、タンカル、セメント、肥料、米など |
| 使用車両 | 4トン・8トン平車、13トンウイング車、ジェットパック車など(2025年求人時点) |
| 資本金 | 600万円 |
| 従業員数 | 8人(2025年求人時点) |
| 2021年12月期年収入高 | 約9,100万円 |
| 2025年12月期年収入高 | 約7,500万円 |
| 事業停止 | 2026年10月1日まで |
| 法的整理 | 自己破産申請準備 |
| 負債額 | 調査中 |
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