【宮城】住宅建築のsouth設計事務所が破産申請準備 年商9.77億円も外注費増で大幅赤字、負債8400万円
宮城県仙台市太白区の設計・建築工事業者、(株)south設計事務所が自己破産申請の準備に入ったことが分かった。負債総額は約8,400万円とみられている。
同社は建売住宅の新築工事を主力に、アパートなどの集合住宅や外構工事、リフォームなどを展開。2025年5月期には売上高約9億7,700万円を計上していたが、受注増加に伴う外注費などの工事原価上昇で大幅な赤字となり、経営が悪化していた。
2010年創業、埼玉から仙台へ本店移転 群馬にも営業所
south設計事務所は2010年3月創業、2014年7月に法人化した。旧商号は「株式会社シモン建築設計事務所」で、2019年8月に現在の商号へ変更。2020年12月には埼玉県富士見市から仙台市若林区へ本店を移し、その後、太白区郡山を経て2025年8月に太白区長町へ移転していた。
仙台市の本店に加えて群馬県前橋市にも営業所を構え、宮城県内だけでなく、群馬、埼玉、東京、神奈川、愛知など広域で新築・改修工事を手がけていた。
主な事業は建売住宅の新築工事だったが、公式サイトでは注文住宅、賃貸アパート、マンション、工場などの設計・施工にも対応していたことが確認できる。
設計から積算・施工まで一貫対応 住宅や賃貸アパートの実績
同社は設計から提案、積算、現場監理、施工まで一貫して対応する体制を強みとしていた。建設業許可は宮城県知事許可第22571号、建築士事務所登録は宮城県知事登録第21310196号で、建築工事のコスト管理や施工体制の構築にも取り組んでいた。
公式サイトには2023年の賃貸アパートや2024年の戸建て住宅の施工事例を掲載。2026年にも戸建て住宅などの施工実績を公開していた。
新築住宅に加えて既存建物の改修、外構、メンテナンスなども扱い、住宅建築を中心に幅広い工事需要に対応していた。
売上高9.77億円も工事原価が膨張 受注増加が利益につながらず
2025年5月期には売上高約9億7,700万円を計上していたものの、工事受注の増加に伴って協力業者への外注費などが膨らみ、採算が悪化。大幅な赤字を計上していたとされる。
その後も建築資材価格の上昇に加え、従業員の退職などが重なり、収益の立て直しが進まなかった。資金繰りが限界に達したことから事業継続を断念し、自己破産申請の準備に入った。
建設業では工事量が増加しても、資材費や外注費などの原価負担が拡大すれば利益の確保が難しくなる。今回の事例も、売上規模の拡大が必ずしも経営の安定につながらないことを示している。
なお、同社の具体的な赤字額や直近の資金繰り状況、事業停止日、正式な破産申請日については確認できていない。また、現在も公式サイトは閲覧できるが、営業継続や新たな事業主体による承継が確認されたものではない。
south設計事務所の会社概要
| 法人名 | 株式会社south設計事務所 |
|---|---|
| 旧商号 | 株式会社シモン建築設計事務所 |
| 所在地 | 宮城県仙台市太白区 |
| 営業所 | 群馬県前橋市(公式サイト掲載) |
| 創業 | 2010年3月 |
| 設立 | 2014年7月31日 |
| 資本金 | 100万円 |
| 主要事業 | 建売住宅・注文住宅・集合住宅の設計施工、リフォーム、外構工事 |
| 売上高 | 約9億7,700万円(2025年5月期) |
| 負債総額 | 約8,400万円(報道時点の見込み) |
| 手続き状況 | 自己破産申請準備 |
| 法人番号 | 6030001104254 |
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