閉店・閉鎖情報

アイコン 【埼玉】蕨駅より1年早く創業 老舗「須賀家」が134年で閉店へ 5代続いたうなぎ・生そば店


埼玉県蕨市の老舗飲食店「うなぎ生そば 須賀家」が、2026年11月1日で営業を終了する。明治25年(1892年)の創業から134年。5代にわたり受け継がれてきた暖簾を下ろす。

須賀家は蕨駅西口近くで、うなぎと生そばを中心に営業してきた。店舗側は閉店にあたり、5代にわたり受け継いできた店を11月1日で閉じることを告知している。閉店理由については確認できていない。

 

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蕨駅より1年早い1892年創業

須賀家の創業は1892年。JR東日本によると、蕨駅の開業は翌1893年7月16日で、須賀家は現在の蕨駅より1年早く商売を始めたことになる。

埼玉県が2024年に行った店舗取材によると、初代は静岡から当時の須賀町へ移り住み、翌1893年に蕨駅が開業すると聞いて、駅周辺で店を始めたという。創業以来、同じ場所で130年以上にわたり営業を続けてきた。

つまり須賀家の歴史は、蕨駅前の形成そのものとほぼ重なる。駅の開業を見込んで始まった店が、その後5代にわたり同じ場所で営業を続けてきた。

中華も扱った3代目、和食へ絞った4代目

店の業態も世代とともに変化してきた。埼玉県の取材によると、3代目の時代には中華料理も提供し、メニュー数も多かったが、4代目の時代に日本食へ特化した。

現在の5代目は他店で修業した後、4代目と数年間一緒に働き、店を引き継いだ。伝統をそのまま維持するだけではなく、時代に合わせて店の形を変えながら営業を続けてきた。

2018年前後には店舗をリニューアルし、従来よりカジュアルな雰囲気へ変更。若い客も入りやすい店づくりを進めていた。

2024年には6代目への承継も見据えていた

閉店決定の約2年前となる2024年の埼玉県の取材では、5代目は将来について、息子から6代目として店を継ぎたいと言われた時に、引き継げる状態にしておきたいとの考えを示していた。

また、1代目から5代目まで店を続けてこられた理由について、妥協せず、素材や調理法にこだわることの重要性を語っていた。

その後、2026年11月で営業を終了することになったが、2024年当時の承継に関する発言と今回の閉店との間に、どのような事情があったのかは明らかにされていない。後継者問題などを閉店理由とする根拠も確認できない。

うなぎと生そば、134年の暖簾

須賀家では、うなぎと生そばを看板に営業してきた。素材選びや調理法へのこだわりを重視し、伝統を守りながら新しい料理にも取り組んできた。

運営法人は有限会社須賀家。法人番号は9030002026008で、本店所在地は店舗と同じ蕨市中央となっている。

現在の店舗建物には他の店舗も入居しており、須賀家の閉店が建物自体の閉鎖や解体を意味するものではない。跡地利用や建物の今後についても確認できていない。

1892年の創業から134年。蕨駅の開業前年から駅前で続いてきた須賀家の営業は、11月1日で一区切りを迎える。

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