肥後国海中え毎夜光物出る。所の役人行見るに、づの如く者現す。私は海中に住、アマビヱと申す者也。當年より六ヶ年の間諸国豊作也。併し、病流行、早々私写し人々に見せくれと申て、海中へ入けり。右写し役人より江戸え申来る写也。
弘化三年四月中旬(1845年/江戸末期)
アマビエは不知火海の主かもしれない。疫病のときは私を写し人々に見せよ、そうしたら疫病は退散することだろうと。
同じような伝承は全国にもあり、疫病ほど怖いものはなかったようだ。
東大寺の大仏様も疫病を鎮めるために752年に開眼したもの。