国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)の調査員は7日までに、日本が来年の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」のうち、大小の石を同心円状に配した秋田県鹿角市の「大湯環状列石」(立つ石は日時計ともされ、一帯は縄文人の墓地と見られている)を現地調査した。
調査は6日にオーストラリア人の専門家が担当。地元関係者の説明に熱心に耳を傾けたり、写真を撮ったりしながら、遺跡を入念に見て回った。
縄文遺跡群は、農耕以前の生活や精神文化の実態を示す貴重な物証とされ、北海道、青森、岩手、秋田の17遺跡で構成する。現地調査は15日までの予定で、初日の4日は青森市の三内丸山遺跡(平成4年に発見された縄文都市遺跡)を視察した。
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