米商務省が30日発表した2020年4~6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)確定値は、年率換算で前期比▲31.4%減となった。
比較可能な第2次大戦直後の1947年以降で最悪。改定値の31.7%減からは減少率がやや縮小した。個人消費などの落ち込みが改定値より若干小さかったのが要因。
2四半期連続のマイナス成長で、新コロナによる米経済への打撃の大きさが改めて裏付けられた。
7~9月期は、店舗や工場の再開が進み、大幅なプラス成長となる見込み。
ただ、米国では、9月28日にも4万人超が新コロナに新規感染するなど、感染が続いており、経済の先行きへの不透明感は強い。
トランプ大統領の経済再開要請に迎合した共和党知事の州での二次感染拡大が目立ち、最近では、中部五大湖南西岸のウィスコン州や同じく中部のミズーリ州などで感染が拡大している。