久留米市の建設業界の雄で堅実経営の金子建設(株)は、福岡市の堅実会社である(株)岩堀工務店を買収した。
岩堀工務店は1955年創業で2代目の岩堀博隆氏が経営。ただ、年齢は無理が効かなくなる70歳、後継者問題を抱えていたのか、このたび、金子建設(株)に経営権を売却した。岩堀前社長は同社の顧問となり引き続き在籍し、同社生え抜きの松永氏が代表に就任している。
岩堀工務店は、RC部門は福岡市や市町からの官庁工事受注や、もともと岩堀前代表が住宅公団の建築部門のOBでもあり、今でも都市再生機構との関係を維持しているが、都市再生機構の新築案件は減少の一途となっており、民間からの受注に注力している。
一方、戸建て部門は大手ハウジングメーカーなどと提携した建築であり、最近の戸建てブームに堅実な業績を確保している。
金子建設は、1946年創業とこちらも業暦を有し、建築ゼネコンで、国・県・市・町・自衛隊などからの官公庁工事を主体に、民間工事の受注で業績を上昇させてきている。財務内容も無借金を長らく続けており、自己資本率55.9%と健全経営会社。
こうしたM&Aは今後、人口減少、市場縮小、財政のプライマリーバランス問題、後継者問題などから増加するものと見られる。
いくら福岡市が、元気が良くともビッグバンとコネクテッドは10年以内に終了する。
世の中の就業者世帯の収入が増えず、お金の循環拡大スパイラルがアベノミクス政権と経団連により断ち切られている現状からして、デフレ経済基調は続き、共稼ぎで子を産む余裕はなく減少し続け、少子化はさらに進み、10年単位で人口減少の影響も地域経済にモロに出てくることになる。現実は地球温暖化の2050-CO2問題どころではない。
就業者の平均賃金は韓国より少なくなっており、黒字経営の上場会社も40歳以上、45歳以上の希望退職者募集の名目で首切りを断行し続けており、もう目を当てられない状況。
そうした中で、九州にあり、福岡市の一極集中は一時的には強まろうが、建物ニーズの根底にある人口が減少すれば、当然、そのニーズは弱まる。
地場ゼネコンも一般企業も調子がよい今だからこそ、真剣に身売りも検討すべきではないだろうか。悪化したらどこも見向きもしなくなる。
当然、買収する側は、買収した会社との相乗効果による経営効率化が求められ、新築物件の品質と堅実経営による信用により、確固たる業績を上げることが求められる。
和を持って尊しとする采配は、議員の先生方が介在する案件だけではないだろうか。
スクロール→
(株)岩堀工務店の財務内容と業績 令和2年12月期/千円
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流動資産
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1,087,387
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流動負債
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856,022
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固定負債
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0
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固定資産
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102,883
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自己資本
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334,248
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(資本金)
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35,000
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総資産
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1,190,270
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負債+資本
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1,190,270
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売上高
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粗利益
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経常利益
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自己資本率
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1,982,009
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24,237,043,115
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118,086
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28.0%
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・建築業
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・本社地:福岡市南区若久2-33-18代表:岩堀博隆(現在は松永社長)
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金子建設(株)の財務内容と業績 令和2年11月期/千円
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流動資産
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3,685,897
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流動負債
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2,010,108
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固定負債
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0
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固定資産
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871,663
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自己資本
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2,547,452
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(資本金)
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98,000
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総資産
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4,557,560
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負債+資本
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4,557,560
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売上高
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粗利益
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経常利益
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自己資本率
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5,999,104
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792,451
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405,336
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55.9%
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・建築業ほか
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・本社地:福岡県久留米市東櫛原町487、代表:金子秦大
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