東京地裁は28日、首都圏の環状道路の1つ「東京外かく環状道路」、通称「外環道」のトンネルの掘削工事の方法に問題があるとして建設予定地の周辺住民が申し立てた仮処分について、国と東日本高速道路などに一部区間の工事の中止を命じる決定を下した。
工事は2010年10月、東京 調布市の住宅街で道路の陥没が見つかり、この地域では工事が中断されているが、上告してお気に入りの判事に仮処分を撤回してもらわなければ、陥没した現場を含む一部の区間は同じ工法では再開できなくなった。当工事区間は練馬区と世田谷区を結ぶ約16キロで進められていた。仮処分が撤回されるまでにも時間がかかる。すでに該当部分を除き工事を再開している。
外環道は住民の認可が必要ない地下40メートル以上の地下工事が適用され、当該部分は地下47メートルで進められていた。
東京や大阪・名古屋等で認可され、リニア新幹線でも東京や名古屋でも同工事で進められている。
今回の陥没原因は、委員会の先生方によると、シールドマシンで地下を掘り進める際に、人為的な施工ミスで土を取り込み過ぎたことが原因となった可能性が高いなどとする結論の報告書をまとめている。
人為的ミスと委員会から指摘された工事は鹿島JVが請け負っている。事前のボーリング調査の問題もあろうに・・・。
これを受け東日本高速道路や国などの事業者は、今後、その量を100メートルごとに厳密に調べ工事を進めていけば、問題の発生はないとみて、工事を再開させる予定だった。
ただ、ほかには陥没地は関東ローム層の周辺部にあたり、振動などに弱い地盤の問題があるとほかの学者さんたちの指摘もある・・・。
施主のNEXCO東日本は、付近一帯をボーリング調査し、空洞場所を確定し、被害住宅に対して移転や仮移転交渉を進めている。