財務省が16日発表した5月の貿易統計は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が2兆3847億円の赤字と、5月としては過去最大の赤字となった。
貿易赤字は10ヶ月連続で、原油・天然ガス・穀物などの商品価格上昇と円安を背景に輸入額が大幅に増えたことが主な要因。
輸出額は増えたと一部の経済学者がはしゃいでいるが、これまでのインフレ率や円安を換算すれば実質では増加していない。アベノミクス下でさえ輸出型製造工場が海外へ移転したり、海外へ工場進出した結果でもある。
日本はEUとEPAを2018年12月発効させたものの、欧州の食い物にされている。今年5月まで3年間続けて一度の月も黒字を出していない。