4月の機械受注 33.6%増加 国内船電除いて10%増加 外需回復傾向
内閣府が発表した企業の設備投資の先行きを示す機械受注統計によると、4月に主な機械メーカーが国内の企業から受注した金額は、変動が大きい船舶と電力を除いて9,630億円で、前月を10.8%上回り2ヶ月連続の増加となった。
内閣府は基調判断を「持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。
内訳をみてみますと、製造業では、
▼電気機械メーカーからの半導体製造装置、
▼自動車メーカーからの工作機械
の受注が増加し、前月を10.3%上回った。
また、非製造業は、
▼運輸業・郵便業からの鉄道車両、
▼金融業・保険業からのシステム関連の機器
の受注が増えて、前月を8.9%上回った。
4月機械受注の概要は、
機械受注総額の動向をみると、2022年3月は前月比2.5%増、4月は同33.6%増の3兆3,661億円となった。
需要者別にみると、
1、民需は前月比23.8%増の1兆1,486億円、
2、官公需は同▲6.6%減の3,349億円、
3、外需は同52.1%増の1兆6,555億円、
4、代理店は同3.7%増の1,213億円となった。
民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の動向をみると、2022年3月の前月比は71%増、4月は同10.8%増の9,630億円となった。
このうち、
製造業は同10.3%増の5,014億円、
非製造業(除く船舶・電力)は同8.9%増の4,688億円となった。
以上、
5月まで中国は各地のロックダウンで、経済活動がダウンしており、6月にならなければ、中国は本格回復しないだろう。しかし、すでに3月から急回復してきており、中国復帰で弾みがつく可能性が高くなっている。
スクロール→
↓機械受注統計(前月比/季節調整済み)
2022 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
総額 |
-3.3% |
-10.6% |
2.5% |
33.6% |
民需 |
-9.9% |
-6.4% |
-0.4% |
23.8% |
船電除く |
-2.0% |
-9.8% |
7.1% |
10.8% |
製造 |
-4.8% |
-1.8% |
7.1% |
10.3% |
非製造 |
-1.9% |
-14.4% |
11.0% |
8.9% |
官儒 |
-13.6% |
-5.3% |
61.9% |
-6.6% |
外需 |
0.9% |
-2.8% |
-14.2% |
52.1% |
代理店 |
1.4% |
-18.6% |
22.9% |
3.7% |