2022年は自動車業界にあり1年中波乱の年だった。半導体不足による生産遅れ、半導体等のパッケージ=セットメーカーの生産地帯、中国のゼロコロナ策下のロックダウンによるサプライチェーンの寸断、新年になっても解決せず、中国では12月ウィズコロナ策に政策転換したところ、ウイルス弾が暴発、中央政府も収拾できないほど大混乱に陥っている。
トヨタなど日本勢は人気車のSUVが大幅な生産遅滞に至り、長期の納品待ち状態が続いている。ただ、こうした事態が長期化すれば、海外ではタマ不足の日本車から韓国車に鞍替えする人たちも多いと見られ、米国では秋以降、韓国車がバカ売れしている。
1月からはいよいよ米国でもEV購入補助金7500ドルが付く、ただ海外産車は適用が除外され、EVやEV用バッテリーで先行する韓国の政府が米政権に修正するように圧力をかけている(米IRA法に基づくもの)。
資源価格の高騰でリチウムやコバルトなどの価格が上昇しており、EV用バッテリー価格も上昇、EV販売価格が上昇している。米国では高燃費のHV内燃機関車が見直されているが、肝心のトヨタのタマ不足では如何ともしがたい。それぞれの番頭の力量が社長に比べなさ過ぎるのだろうか。豊田社長のワンマン体制の弊害だろうか。新コロナから3年、情けない。日産はゴーン後退を取り戻すビッグチャンスであったにもかかわらずタマ不足、ルノーとチン糞の駆け引きに明け暮れ、あっち向いてホイの感、ホンダもタマ不足、自動車の中心軸が見えなくなってきている。スバルもマツダも三菱も然り。