アイコン 20億ドルの大富豪トーマス・リー銃自殺(78歳) LBOのパイオニア

Posted:[ 2023年2月25日 ]

ニューヨークポストは、彼がマンハッタンのオフィスで自傷行為による銃創で死亡したと報じた。
78歳の男性が木曜日の朝、5番街767番地で死亡しているのが発見された。住所は、Thomas H Lee Capital LLC のオフィスが記載されている場所。

フォーブスによると、リー氏は亡くなった時点で 20億ドル (2700億円) の資産価値を有するという。
警察は、男性が自傷行為による銃創で死亡したことを確認しなかったが、死因は検死官が決定することになるだろうと述べた.
家族の友人でスポークスマンのマイケル・シトリックは声明で、「世界は彼をプライベート・エクイティ・ビジネスの先駆者の一人であり、成功したビジネスマンとして知っていたが、私たちは彼を献身的な夫、父、祖父、兄弟、友人、慈善家として知っていた。常に自分のニーズよりも他人のニーズを優先した。」
レバレッジド・バイアウトのパイオニアであるリー氏は、1992年に飲料会社のスナップルを買収し、2年後にクエーカー・オーツに17億ドルで売却したことでも知られている。
リー氏は慈善活動でも知られており、リンカーン センター フォー ザ パフォーミング アーツや近代美術館など、ニューヨーク市の著名な芸術団体の理事を務めていた。
1996年に母校のハーバード大に2200万ドルを寄付し、その一部は学生への財政援助に使用された。当時、「お金を稼ぐことができて幸運でした。その一部をお返しできてうれしい」と述べていた。
彼には、妻のアン・テネンバウムと 5 人の子供がいます。
以上、

 



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レバレッジド・バイアウト(LBO)とは、LBOとは、主としてプライベート・エクイティ・ファンドなどが、買収先の資産及びキャッシュフローと自身のジャンク債を担保に資金調達し、買収後企業の資産の売却や事業の改善などを行うことによってキャッシュフローを増加させることで負債を返済していくM&A手法。そののパイオニアとして知られるが、ハゲタカの頂点の買収行為でもある。
日本がバブル時代、米国経済は最悪、企業の破綻や売却が進む中、LBOにより、小規模ハゲタカが不況で資金使途に困った資金をLBOに注ぎ込み、膨大な利益を稼ぎ出していた。大企業の不採算部門の売却もハゲタカ投資家に対して2足3文で行われ、ハゲタカは大規模リストラしてコアな部分をライバル会社に売却、膨大な利益を取得していた。
こうした手法は日産を購入したルノーのゴーンCEOにより実施され、日産は利益体質に戻ったが、ルノーは日産の過半数の株を取得しておらず、ルノーは糾合統合しようとしたが失敗した。

米国経済がハゲタカ経済に突入したのも1990年前後の不況時からである。日本がハゲタカ経済に突入したのはバブル崩壊後の2002年の小泉時代からである。米ハゲタカは健全な会社にまで矛先を伸ばしたため、米国ではその対抗策として創業オーナーたちは自らの株を特別株として数百倍の議決権を与えるなどした。そうしたことから、LBOは健全なオーナー会社を力で買収することが不可能になった。
そうした優先議決権など米国のハゲタカ対策を無視したまま、米国のハゲタカを対策なしにそのまま導入させたのが、小泉に巣食った米国被れの竹中半兵衛であった。今でも日本の上場企業の根性のないサラリーマン経営者たちは、ハゲタカの要求に恐れ戦いているが、政府も経産省も、米政権の圧力を気にして、それを容認し続けている。お釜のような金のタマのない政権担当者ばかりが続いている。
日本の法制度は現在でも米国やシンガポールのハゲタカたちに食われるがまま。

 


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