クレディスイス(CS/スイス№2)の信用不安、スイス金融当局主導でスイス№1銀行のUBSが買収することで一件落着した。
UBSの買収総額は32億3000万ドル(約4,260億円/132円)で、CSの株主は22.48株当たりUBS株1株を受け取ることになる。
17日終値基準でCSの株価は1.86スイスフラン(約264円)。これをドル換算した時価総額は約80億ドル。
スイス中央銀行は、今回の買収支援に向け最大1000億ドル(約13.2兆円)の流動性支援を提供する。
ただ、買収過程でCSが、自己資本増強のため発行した条件付き資本証券(AT1)約170億ドル(約2.22兆円)は除外され紙切れに、世界の各行が発行しているAT1債市場36兆円に大きな影響を及ぼしている。
クレディの信用不安は解消された20日の欧米市場の株価は軒並み上昇し、同日下落していたアジア市場も21日にはすべて上昇している。
クレディスイスのAT1債を3.4億ドル分保有しているPIMCOは、損切りすると発表している。
1.7兆ドルを運用するPIMCOはCSに対して、AT1債を除き約40億ドル相当分の債権を保有しているという。
日本の年金投資機構や金融機関などは、CSの株券やAT1債を保有していないのだろうか。赤字が続くとリスク商品に投資するのは人の心理。年金投資機構も人が動かしている。
高金利時代が続く限り、投資ファンドの投資対象会社は疲弊し続け、これで金融機関や投資機関・投資運用機関が安泰というわけではない。
金融システムはこれまでに超複雑に組んず解れず状態で絡み合っており、スーパーコンピューターで解析しない限り、解析すらできず、対処方法ではコントロールできず、高金利が続く限り、第2第3のSVBなりCSの亡霊が市場に徘徊することになる。
米FOMCは本日(22日)、インフレ退治の金利を決定する。現行、4.75%、据え置きか、0.25%上昇か、それとも・・・。
先立って欧州(EU)はCS破綻に関係なく、インフレ退治を最優先させ、0.5ポイント上昇させ3.50%にすると発表している。
スクロール→
クレディスイスの株価
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UBS株価
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NYSE/$
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3月20日
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0.94
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18.80
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3月17日
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2.01
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18.20
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3月16日
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2.16
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19.26
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3月15日
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2.16
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18.73
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3月14日
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2.51
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19.99
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3月13日
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2.54
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19.36
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3月10日
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2.66
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20.34
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3月9日
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2.77
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20.93
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3月8日
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2.90
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21.39
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3月7日
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2.89
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21.56
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3月6日
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3.00
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22.16
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23/1/3日
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3.12
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18.96
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・CS株22.48株に対してUBS株1株の交換方式
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