東京都内のアパレル業界で、実店舗の閉店や店舗網の見直しが相次いでいる。
婦人服を展開する「ASTORIA ODIER(アストリアオディール)」では、2026年7月のルミネエスト新宿店を皮切りに、8月には吉祥寺PARCO店が閉店。さらに9月27日には錦糸町PARCO店も営業を終了する予定で、短期間に3店舗が連続して閉じる。
池袋のサンシャインシティでも8月、JEANASISやFavorite、AMERICAN HOLICなど複数の衣料・ファッション関連店舗が相次いで営業を終了した。
一方、閉店後もオンライン販売を継続するブランドや、別の商業施設へ新店舗を出すケースもあり、単純なアパレル市場の縮小というより、実店舗配置や販売チャネルを見直す動きが目立っている。
東京で確認された主なアパレル店舗の閉店
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店舗名 |
地域 |
閉店日 |
主な動き |
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ASTORIA ODIER ルミネエスト新宿店 |
新宿区 |
2026年7月31日 |
営業終了 |
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ASTORIA ODIER 吉祥寺PARCO店 |
武蔵野市 |
2026年8月30日 |
営業終了 |
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ASTORIA ODIER 錦糸町PARCO店 |
墨田区 |
2026年9月27日予定 |
閉店予定 |
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Favorite 池袋サンシャインシティアルタ店 |
豊島区 |
2026年8月30日 |
営業終了 |
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JEANASIS 池袋サンシャインシティアルタ店 |
豊島区 |
2026年8月30日 |
営業終了 |
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AMERICAN HOLIC サンシャインシティ店 |
豊島区 |
2026年8月16日 |
営業終了 |
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LA POMME petit ラフォーレ原宿店 |
渋谷区 |
2026年7月31日 |
実店舗終了後もEC等で販売継続 |
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MAKAVELIC TOKYO |
渋谷区 |
2026年7月9日 |
神宮前の実店舗を閉店、ブランドは継続 |
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グラニフ アトレ上野店 |
台東区 |
2026年8月16日 |
閉店後、上野マルイに新店 |
ASTORIA ODIER、新宿・吉祥寺・錦糸町の3店が連続閉店
今回の東京都内のアパレル閉店で、特に目立つのが「ASTORIA ODIER」の店舗再編だ。
運営するアストリアは、東京都内を中心に婦人服専門店を展開してきた企業で、ASTORIAやASTORIA ODIERなどを展開している。
ASTORIA ODIERでは、2026年7月31日に「ルミネエスト新宿店」が営業を終了。続いて8月30日に「吉祥寺PARCO店」が閉店した。
さらに「錦糸町PARCO店」も9月27日をもって営業を終了する予定となっており、約2カ月の間に3店舗が連続して閉じることになる。
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ASTORIA ODIER店舗 |
営業終了 |
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ルミネエスト新宿店 |
7月31日 |
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吉祥寺PARCO店 |
8月30日 |
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錦糸町PARCO店 |
9月27日予定 |
9月9日時点の公式店舗情報では、ASTORIA ODIERの実店舗として残るのは錦糸町PARCO店で、同店の閉店後は公式店舗一覧上からASTORIA ODIERの常設実店舗がなくなる見込みだ。
ただし、ASTORIA ODIERの商品は公式オンラインショップで引き続き取り扱われており、ブランド自体の終了が発表されたわけではない。
※ASTORIA ODIERについて
今回確認されたのは実店舗の閉店です。ASTORIA ODIERブランドそのものの終了や、運営会社アストリアの事業停止を意味するものではありません。オンライン販売は継続しています。
池袋サンシャインシティでアパレル店の退店相次ぐ
豊島区のサンシャインシティでは、2026年8月に衣料・ファッション関連のテナントが相次いで営業を終了した。
8月16日には「AMERICAN HOLIC」「gossara」が閉店。
さらに8月30日には、サンシャインシティアルタを中心に「JEANASIS」「Favorite」「To Alice」「THE SiLHOUETTE」「HoshibakoWorks」「4every」「Girl Crush」などが同日に営業を終了した。
同日には下着・ランジェリーを扱う「AMOSTYLE BY Triumph サンシャインシティ店」も営業を終えている。
短期間に多数のファッション関連テナントが閉店したことで、池袋エリアでは目立つ店舗入れ替えとなった。
ただし、サンシャインシティ自体は営業を継続しており、新規出店やリニューアルも行われている。今回の動きを施設の閉鎖や経営悪化と結び付けることはできず、商業施設内におけるテナント再編として捉える必要がある。
Favoriteは池袋の実店舗を営業終了
8月30日に閉店した「Favorite 池袋サンシャインシティアルタ店」も注目される。
Favoriteは、個性的なデザインのレディースファッションを展開するブランドで、イラストレーターやアニメ、VTuberなどとのコラボ商品も手掛けてきた。
ブランド公式情報では、実店舗として池袋サンシャインシティアルタ店が案内されていたことから、同店の閉店によって、公式情報から確認できる常設実店舗はなくなった。
一方、公式オンラインショップは引き続き展開されており、Favoriteブランド自体が終了したわけではない。
実店舗を持つアパレルブランドにとって、ECを残しながら常設店舗を縮小する動きの一例として注目される。
原宿でもアパレル店舗が相次ぎ閉店
ファッションの集積地である原宿でも、2026年夏に複数の店舗が営業を終了した。
ラフォーレ原宿では7月末に、「MFC STORE HARAJUKU」「CARA HARAJUKU」「LA POMME petit ラフォーレ原宿店」などが閉店した。
このうちLA POMME petitは7月31日にラフォーレ原宿店での営業を終了。同店は約3年半にわたって営業していた。
閉店後もブランドは公式オンラインストア、ZOZOTOWN、楽天ファッション、イベントなどを通じて販売を継続するとしており、ブランド撤退ではなく、常設実店舗からECやイベント販売へ販売チャネルを移す動きとなっている。
MFC STOREも原宿店は営業を終了したものの、中目黒など別店舗は営業を継続しており、東京都からの撤退ではない。
MAKAVELIC TOKYOも神宮前の実店舗を閉店
渋谷区神宮前では、バッグやファッションアイテムを展開する「MAKAVELIC」のブランド店舗「MAKAVELIC TOKYO」が7月9日で営業を終了した。
ブランド側は店舗閉店を発表する一方、オンラインショップやSNSを通じて今後も情報発信を続けるとしており、MAKAVELICブランドそのものが終了したわけではない。
実店舗の営業終了後もECを軸にブランド展開を継続するという点では、LA POMME petitなどと共通する動きがみられる。
グラニフはアトレ上野閉店後、上野マルイへ新規出店
すべての閉店が店舗数の純減につながっているわけではない。
「グラニフ アトレ上野店」は8月16日で営業を終了したが、同ブランドは9月10日、同じ上野エリアの「上野マルイ」に新店舗をオープンする予定だ。
公式情報上はアトレ上野店から上野マルイ店への「移転」とは明記されていないため、既存店閉店後に別施設へ新規出店する動きとして整理するのが適切だ。
グラニフは東京都内でも原宿、池袋、秋葉原、吉祥寺、立川など複数店舗を展開しており、今回のアトレ上野店閉店は東京撤退には該当しない。
閉店だけでなく「実店舗の再配置」が進む東京アパレル
今回確認した東京都内のアパレル閉店では、単純な「店舗撤退」だけでは説明できない動きが目立つ。
ASTORIA ODIERでは3店舗が連続して閉店し、常設実店舗がなくなる見込みとなっている一方、オンライン販売は継続する。
FavoriteやLA POMME petit、MAKAVELICなどでも、実店舗を閉じながらオンラインを中心とした販売を続ける動きが確認できる。
一方、グラニフのように既存店舗を閉じた直後に同一エリアの別商業施設へ新規出店するブランドもある。
池袋サンシャインシティやラフォーレ原宿では、短期間に複数のファッション店舗が退店しており、ブランド側だけでなく商業施設側でもテナント構成の見直しが進んでいる。
東京都のアパレル市場では、店舗数そのものだけでなく、実店舗とECの役割分担、商業施設内での立地見直し、出店エリアの再配置といった「実店舗再編」の動きが今後も注目されそうだ。