【2026年】飲食店の閉店一覧 老舗・有名レストラン・ファミレスの営業終了相次ぐ
2026年、全国各地で飲食店の閉店が相次いでいる。長年地域で親しまれてきた老舗レストランや居酒屋、ラーメン店、喫茶店のほか、大手ファミリーレストランや全国チェーンでも店舗の閉鎖・再編がみられる。
なかには創業から50年以上、100年以上にわたって営業してきた老舗もあり、地域の食文化を支えてきた店舗の営業終了が目立つ。
一方、飲食店の閉店理由は、経営不振だけとは限らない。経営者の高齢化や体調、後継者問題、建物の老朽化、店舗網の見直しなどさまざまで、「閉店=倒産」ではない点には注意が必要だ。
2026年9月4日時点で確認できた、全国の主な飲食店の閉店・閉店予定をまとめた。
- 50年以上営業した老舗飲食店の閉店が各地で相次ぐ
- 100年以上の歴史を持つ老舗も営業終了
- ファミレスや全国チェーンでも既存店舗の整理が進む
- 飲食業の倒産件数も過去最多ペースで推移
2026年に閉店した主な老舗・有名飲食店
2026年に営業を終了した飲食店では、長年地域に根付いてきた老舗が目立っている。洋食、寿司、居酒屋、ラーメン、喫茶店など業態は幅広い。
| 閉店時期 | 店舗名 | 地域 | 概要 |
|---|---|---|---|
| 2月以降 | 欧風料理 開陽亭 | 京都市 | 1915年創業。100年以上の歴史を持つ老舗洋食店。シェフの体調不良により2月16日から無期限休業となり、その後閉店を発表。 |
| 3月末 | レストラン ベニス | 新潟県上越市 | 直江津駅前で1969年から営業。56年にわたって地域で親しまれた老舗洋食店。 |
| 4月19日 | 吾割安 | 香川県高松市 | 現在地で40年間営業した大衆居酒屋。運営会社は新たな挑戦へ進む節目として営業を終了した。 |
| 4月29日 | 割烹こじま 本店 | 長崎市 | 約30年にわたり営業。長崎の魚料理や角煮などで親しまれた割烹料理店。 |
| 5月20日 | 大黒庵本店 | 神奈川県平塚市 | 1950年創業。日本そば店として始まり、ラーメンでも知られた老舗が76年の歴史に幕を下ろした。 |
| 5月30日 | おでん 十七八 | 兵庫県姫路市 | 1933年創業。姫路・大手前通りで93年間営業した老舗おでん店。 |
| 6月5日 | カルネ | 神戸市 | 三宮で40年間営業した炭火焼きステーキ店。 |
| 6月29日 | COFFEE HOUSE maki | 京都市 | 京都・出町柳の老舗喫茶店。50年以上の営業を終えた。 |
| 6月30日 | 安福亭 柏町本店 | 新潟県長岡市 | 1972年創業。背脂ラーメンで知られ、54年余りの歴史に幕。神田店は営業を継続している。 |
| 6月30日 | 闇太郎 | 東京都武蔵野市 | 1972年創業。吉祥寺で半世紀以上営業した老舗居酒屋。店主の高齢化を背景に閉店。 |
| 6月30日 | 小梅寿司 | 青森市 | 地域で46年間営業した寿司店。「一身上の都合」として営業を終了。 |
| 6月30日 | 食事処おりと | 青森市 | 48年間営業した食事処。火災後に休業していたが、営業を再開せず閉店した。 |
| 7月31日 | 元祖 神谷焼そば屋 | 秋田県横手市 | 1955年創業。「横手やきそば元祖のお店」として知られた老舗が閉業。 |
| 8月31日 | 居酒屋食事処 あだち | 東京都千代田区 | 秋葉原で約50年間営業。山盛りのご飯や定食でテレビ、雑誌などにも登場した有名店。 |
| 8月31日 | いろり山賊 錦店 | 山口県岩国市 | 約50年間営業。山口県を代表するドライブスポットの一つとして知られ、最終日には多くの客が訪れた。 |
老舗飲食店の閉店相次ぐ 50年、100年続いた店も
2026年の飲食店閉店で特に目を引くのが、長年営業してきた老舗飲食店の営業終了だ。
京都市の「欧風料理 開陽亭」は1915年創業で100年以上、兵庫県姫路市の「おでん 十七八」は1933年創業で93年間営業してきた。
神奈川県平塚市の「大黒庵本店」も1950年創業で76年、秋田県横手市の「元祖 神谷焼そば屋」は1955年創業の老舗だった。
さらに、新潟県上越市の「レストラン ベニス」、長岡市の「安福亭 柏町本店」、東京・吉祥寺の「闇太郎」、京都市の「COFFEE HOUSE maki」など、半世紀前後にわたって地域で親しまれてきた店舗も相次いで営業を終えている。
こうした老舗の閉店は、単に店舗が1店減るだけでなく、地域の食文化や街の景観、観光などにも影響を与える。
ファミレス・全国チェーンでも閉店や店舗再編
個人経営の老舗だけでなく、ファミリーレストランや全国チェーンでも既存店舗の閉店がみられる。
ロイヤルホストでは2026年8月、長崎市の「蛍茶屋店」、山口県下関市の「山の田店」、広島市の「千田町店」、福岡市の「香椎店」、東京都杉並区の「善福寺店」などが相次いで営業を終了した。
一方、ロイヤルホストでは新規出店も進めており、単純な事業縮小というより、既存店舗の整理と新規出店を並行する店舗網の再編とみられる。
飲食店の閉店には、経営不振だけでなく、建物の老朽化、契約満了、経営者の高齢化、後継者問題、店舗移転、事業再編などさまざまな理由がある。店舗が閉店したことだけをもって、運営企業が倒産したとは判断できない。
2026年9月にも飲食店の閉店予定
飲食店の閉店は9月以降も続く。
| 閉店予定日 | 店舗名 | 地域 | 概要 |
|---|---|---|---|
| 9月27日 | 不二家レストラン 富士高嶺町店 | 静岡県富士市 | 1980年開店。46年間営業してきた店舗。 |
| 9月27日 | みよしの 中の島店 | 札幌市 | 建物の老朽化を理由として閉店予定。 |
| 9月27日 | すたみな太郎 八戸店 | 青森県八戸市 | 焼肉や寿司などの食べ放題店。「諸般の都合」として閉店予定。 |
| 9月30日 | Mo-Mo-Paradise 歌舞伎町本店 | 東京都新宿区 | 1993年に誕生したブランド発祥店。33年の歴史に幕を下ろす予定。 |
飲食店倒産も過去最多ペース 2026年1~8月で701件
店舗の自主的な閉店とは別に、飲食業の倒産も高水準で推移している。
東京商工リサーチの集計によると、2026年8月の飲食業倒産は80件となり、8月として過去30年間で最多となった。
2026年1~8月の累計は701件で、前年同期比8.8%増。2025年に記録した年間1,002件を上回るペースで推移している。
8月の業種別では「食堂・レストラン」が18件、「居酒屋」が16件、「ラーメン店」が8件、「日本料理店」が6件となった。倒産原因では販売不振が65件と8割を超えている。
帝国データバンクの集計でも、2026年上半期の飲食店倒産は473件となり、2000年以降で上半期として過去最多を記録した。
食材価格や光熱費、人件費などの上昇が続く一方、値上げによる客離れを懸念して十分な価格転嫁が難しい店舗も多く、特に小規模な飲食店では厳しい経営環境が続いている。
飲食店の閉店は地域や雇用にも影響
ただし、2026年に閉店した飲食店すべてを物価高や経営悪化だけで説明することはできない。
京都の開陽亭ではシェフの体調不良、札幌のみよしの中の島店では建物の老朽化、吉祥寺の闇太郎では店主の高齢化など、店舗ごとに異なる事情がある。
一方、長年営業してきた飲食店の閉店は、地域住民の生活や観光、街のにぎわいだけでなく、そこで働く正社員やパート、アルバイトなど地域の雇用にも影響する。
飲食業界では人手不足を背景に採用を続ける企業がある一方、店舗閉鎖や事業撤退によって新たな就職・転職先を探す従業員も生じる。店舗の閉店と雇用の動きは、地域経済をみるうえでも重要な指標となりそうだ。
2026年後半も飲食店の閉店・再編に注目
2026年は、100年近く続いた老舗から有名レストラン、ファミレス、全国チェーンまで幅広い飲食店で閉店や店舗再編が進んでいる。
飲食業界を取り巻く環境は、原材料価格、人件費、光熱費の上昇、人手不足、後継者問題など複数の課題が重なっている。
今後も老舗飲食店の事業承継や大手外食チェーンの店舗再編を含め、2026年後半の閉店動向が注目される。
※本記事は2026年9月4日時点の企業・店舗の公式発表、報道など公開情報をもとに、主な飲食店の閉店・閉店予定をまとめたものです。全国すべての飲食店閉店を網羅したものではありません。また、店舗の閉店と企業の倒産は異なります。





