閉店・閉鎖情報

アイコン 【北海道】百貨店・商業施設の閉店・撤退を調査 コアビバイ閉鎖、大丸札幌でも売場終了


北海道の百貨店や大型商業施設で、施設閉鎖や売場終了、テナントの入れ替えが相次いでいる。

2026年4月には、美唄市中心部で約半世紀にわたり営業してきたショッピングセンター「コアビバイ」が閉鎖。その後、施設を運営していた協同組合コアびばいも破産手続き開始決定を受けた。

札幌市では、大丸札幌店3階の編集型売場「KiKiYOCOCHO(キキヨコチョ)」が8月31日で営業を終了。旭川市や苫小牧市の大型ショッピングモールでも、複数のテナントが8月に相次いで閉店している。

一方、新規出店やリニューアルも進んでおり、北海道の商業施設全体が一方向に縮小しているわけではない。施設そのものの閉鎖と、既存モール内で進むテナント再編を分けながら、直近の動きを整理した。

北海道で確認された百貨店・商業施設の閉店動向

施設・売場 市町村 営業終了日 主な動き
コアビバイ 美唄市 2026年4月30日 商業施設を閉鎖、運営組合も破産
大丸札幌店 KiKiYOCOCHO 札幌市 2026年8月31日 3階の編集型売場が営業終了
イオンモール旭川西 旭川市 2026年8月 複数テナントが営業終了
イオンモール苫小牧 苫小牧市 2026年8月31日 飲食3店舗が同日閉店
三井アウトレットパーク 札幌北広島 北広島市 2026年8月~10月 複数店舗が閉店・閉店予定
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美唄市の「コアビバイ」が約48年で閉鎖

今回の調査で最も大きな動きとなったのが、美唄市中心部にあったショッピングセンター「コアビバイ」の閉鎖だ。

コアビバイは、協同組合コアびばいが1978年に開業。食品スーパーを核テナントとして、衣料品店、書店、ドラッグストア、100円ショップなどが入居する地域密着型の商業施設として約48年間営業してきた。

しかし、2025年には書店や衣料品店、ドラッグストアなどの撤退が相次ぎ、2026年3月31日には核テナントだった「Aコープびばいコア店」も営業を終了した。

Aコープびばいコア店は約24年間にわたり同施設で営業していたが、施設の老朽化や売り上げ減少などを背景に閉店。靴・バッグ店や眼鏡店なども営業を終え、コアビバイの集客力を支えてきたテナントの減少が進んだ。

当初は2026年秋ごろまでの営業が予定されていたものの、施設運営の見通しが立たなくなり、4月30日をもって商業施設としての営業を終了した。

コアびばいは破産、負債約3億5000万円

施設を所有・運営していた協同組合コアびばいは、コアビバイ閉鎖後の2026年5月8日、札幌地裁岩見沢支部から破産手続き開始決定を受けた。

負債総額は約3億5,000万円。

同組合は1976年12月に設立され、コアビバイのテナントから得る賃料収入などを基盤に事業を展開していた。2025年3月期の売上高は約5,800万円だったが、テナント撤退が相次いだことで資金繰りが悪化したとされる。

なお、施設内に設置されていた美唄市とハローワークの共同施設「ジョブガイドびばい」については、商業施設閉鎖後も移転までの間、コアビバイ内で業務を継続している。

※施設閉鎖と行政サービスについて
コアビバイは2026年4月末で商業施設として閉鎖されましたが、施設内の一部行政・就労支援機能は移転まで暫定的に利用されています。施設全体が完全に無人・使用停止になったことを意味するものではありません。

大丸札幌店では「KiKiYOCOCHO」が営業終了

札幌市では、大丸札幌店3階の「KiKiYOCOCHO(キキヨコチョ)」が2026年8月31日で営業を終了した。

大丸札幌店は7月1日に営業終了を公式発表。KiKiYOCOCHOは美容、ファッション、雑貨、飲食などを組み合わせた編集型の売場として展開されていた。

売場終了に先立ち、一部店舗では個別に営業終了日が設定され、「コトモノマルシェ」は7月28日、「アミューズボーテ」は8月25日を最終営業日としていた。

ただし、KiKiYOCOCHO内のすべての店舗が大丸札幌店から撤退したわけではない。

「ReFa」は8月31日でKiKiYOCOCHO内の営業を終了した後、9月1日から同じ3階の別区画へ移設してリニューアルオープン。「H.P.FRANCE」も4階へ移設し、営業を継続している。

また、スマートフォン修理店も7階へ移転して営業を続けており、今回の動きは大丸札幌店そのものの閉店ではなく、3階売場の再編と位置付ける必要がある。

イオンモール旭川西では8月に複数店が閉店

旭川市のイオンモール旭川西では、2026年8月に複数のテナントが営業を終了した。

店舗 閉店日
ライトオン 2026年8月11日
THE SHOP TK 2026年8月11日
ANAP 2026年8月16日
a.v.v 2026年8月16日
サマンサモスモス ケイッティオ 2026年8月16日
ABC-MART SPORTS 2026年8月16日
i GATE IKEUCHI EXIT 2026年8月16日
スキッズガーデン 2026年8月16日

短期間に複数の店舗が営業を終えた一方、館内では新規出店や改装も行われている。

「セリア」は8月1日に館内移転し、「のびっこ」が同日に新規オープン。飲食店でも改装オープンが実施されている。

また、既存の「ABC-MART」は8月31日から改装のため一時閉店となっており、こちらは恒久的な閉店ではない。

このため、イオンモール旭川西については「施設の衰退」や「閉鎖」とするのではなく、テナント構成の大規模な入れ替えとして見るのが適切だ。

イオンモール苫小牧では飲食3店舗が同日閉店

苫小牧市のイオンモール苫小牧では、2026年8月31日に飲食系の3店舗が同時に営業を終了した。

  • カプリチョーザ
  • デザート王国
  • 札幌ラーメン みそ源

いずれも施設公式サイトで8月31日付の閉店が案内されている。

一方、8月1日にはマシンピラティス専門スタジオが新規オープンし、7月には既存店舗の移転・リニューアルも実施された。

苫小牧でも複数テナントが同日に撤退した一方、新しいサービス系店舗の出店が進んでおり、商業施設内部で業種構成の入れ替えが起きている。

札幌北広島のアウトレットでも店舗入れ替え

北広島市の「三井アウトレットパーク 札幌北広島」でも、2026年夏以降に店舗の閉店・リニューアルが進んでいる。

施設公式情報では、一部店舗が8月26日に営業を終了したほか、「Fukuske Outlet」が10月4日で閉店する予定となっている。

その一方、9月11日には「ユナイテッドアローズ アウトレット」がリニューアルオープンし、9月18日には新店舗「GARMIN」が開業予定となっている。

なお、ユナイテッドアローズは8月30日に仮店舗での営業を終了したが、これは閉店ではなく、リニューアルに伴う一時クローズである。

施設閉鎖とテナント再編が同時進行

今回の調査では、北海道の百貨店・商業施設で起きている動きは、大きく2つに分けられる。

一つは、美唄市のコアビバイのように、核テナントの撤退などを経て商業施設そのものが営業を終了するケースだ。地方都市では大型商業施設が日常の買い物だけでなく、行政サービスや地域コミュニティーの拠点となっているケースもあり、施設閉鎖による影響は単なる1店舗の閉店より大きい。

もう一つは、大丸札幌店やイオンモール旭川西、イオンモール苫小牧、三井アウトレットパーク札幌北広島などでみられるテナント再編だ。

既存店舗が相次いで営業を終了する一方、館内移転、改装、新ブランドの出店も進んでおり、施設そのものは営業を継続している。

北海道の百貨店・商業施設では、地方都市の商業拠点閉鎖と、札幌・旭川・苫小牧など主要都市の大型施設における店舗構成の見直しが同時に進んでいる。今後も大型商業施設の閉館だけでなく、核テナントや主要ブランドの撤退、新規出店を含めた動向が注目される。

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[ 2026年9月 9日 ]
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