JR北海道グループが、北海道の北見市、札幌市、旭川市の3都市で、合計約806室のホテル開発を計画している。2026年5月20日に公表した計画によると、北見で206室、札幌で約280室、旭川で約320室を整備する予定で、2027年度から2029年度にかけて順次開業を目指す。
3施設の延床面積は合計約3万298平方メートルに上る。運営はいずれもJR北海道ホテルズが担う一方、開発の事業主体は北見がアルファコート、札幌がエスコン、旭川がJR北海道と、それぞれ異なる。
JR北海道グループは鉄道事業に加え、ホテル・不動産などの関連事業を展開している。今回の計画では、既存の宿泊特化型ブランド「JRイン」の拡大と、新ブランドホテルの開発を並行して進める。
北見駅前に206室の「JRイン北見」、2027年度開業予定
北見市では、JR北見駅から徒歩1分の場所に「JRイン北見」を計画している。宿泊特化型ホテル「JRイン」の7店舗目となる施設で、客室数は206室、地上9階・地下1階、延床面積は5,298平方メートル。
事業主体は札幌市に本社を置くアルファコートで、運営はJR北海道ホテルズが担当する。開業は2027年度を予定している。
JRインは駅周辺を中心に展開する宿泊特化型ホテルブランド。北見への出店によって、道東の交通拠点における宿泊施設の選択肢が増えることになる。
札幌駅南口に地上17階、約280室の新ブランドホテル
札幌市では、中央区北3条西2丁目に新ブランドホテルを計画している。JR札幌駅南口から徒歩5分の立地で、地上17階・地下1階、延床面積約1万1,000平方メートル、客室数約280室を予定する。
事業主体は不動産開発会社のエスコンで、運営はJR北海道ホテルズ。2028年度の開業を目指している。
JR北海道グループは札幌駅周辺で、JRタワーホテル日航札幌やJRイン札幌、JRイン札幌北2条、JRイン札幌駅南口を展開している。今回の新ホテルは、これら既存施設とは異なるブランドとして検討されている。
ホテルの具体的なブランド名称や施設内容については、今後決定する予定となっている。
旭川駅近くの自社用地に約320室、2029年度開業へ
旭川市では、JR旭川駅から徒歩4分の宮下通6丁目に、新ブランドホテルの2店舗目を計画している。地上16階、延床面積約1万4,000平方メートル、客室数約320室で、2029年度開業予定。
3施設の中で唯一、JR北海道が自ら事業主体となる計画で、同社旭川支社に隣接する自社用地を活用する。
旭川は道北の交通結節点であるとともに、富良野や美瑛などの観光地へのアクセス拠点でもある。JR北海道グループは、旭川市内の宿泊需要だけでなく、周辺地域を周遊する旅行者の利用も想定している。
ホテル3施設の開発概要
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項目 |
北見 |
札幌 |
旭川 |
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客室数 |
206室 |
約280室 |
約320室 |
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延床面積 |
5,298㎡ |
約11,000㎡ |
約14,000㎡ |
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建物規模 |
地上9階・地下1階 |
地上17階・地下1階 |
地上16階 |
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開業予定 |
2027年度 |
2028年度 |
2029年度 |
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事業主体 |
アルファコート |
エスコン |
JR北海道 |
3施設の計画客室数を合計すると約806室、延床面積は約3万298平方メートルとなる。札幌と旭川については現在検討中の内容を含み、今後変更される場合がある。
鉄道事業に加え、ホテル・不動産事業の拡大を推進
JR北海道グループは中期経営計画で、JRインの多店舗展開や新ブランドホテルの開発を掲げている。鉄道利用者に加え、観光・ビジネス需要を取り込むホテル事業は、グループの関連事業の一つとなっている。
今回の3施設は、駅前や駅周辺の立地を活用する点で共通しているものの、事業主体はそれぞれ異なる。北見と札幌では外部の不動産開発会社が事業主体となり、旭川ではJR北海道が自社用地を活用する計画となっている。
JR北海道グループは、このほかJRタワーホテル日航札幌とホテル日航ノースランド帯広の客室などのリニューアルも検討している。
3施設の総事業費や施工会社、具体的な着工時期については、今回確認した発表資料では明らかにされていない。今後は各施設の建設計画の具体化と、新ブランドの詳細発表が注目される。