アイコン 販売不振の福岡分譲マンショ市場/中央デベ⑤/阪急・コスモスイニシア

コスモスイニシアはADRを申請して資金の行き詰まりを表面化、福岡市東区で開発予定の物件もゼネコンが決まらないまま頓挫状態である。しかし昨年から本年にかけて販売したイニシアイオ大名、イニシア大濠公園、イニシア鳥飼、イニシア愛宕浜、イニシア姪浜など福岡においては販売力も福岡では有している。こうした事態に新規開発物件もなく、現在販売中の物件は阪急不動産との共同事業である下記物件のみである。

コスモスイニシア
「ジオ・イニシア博多駅前」(156戸、福岡市博多区博多駅前4丁目、平成21年8)、販売中の戸数は39と苦戦している。福岡は都心部でも人気エリアが動き、大型物件はよほどエリアが人気化していない限り、定評のある修猷館校区が無難である。当物件は新博多駅開業・九州新幹線開通も真近かであり、時間をかければ勝負できる地域である。

阪急不動産
阪急不動産の福岡進出は完全に後発である。新博多駅のメインテナントとして阪急百貨店が入居するが、百貨店の九州進出の余勢をかって不動産部門の進出であろうか。
「ジオ九大学研都市駅前」(65戸、福岡市西区大字徳永/伊都区画整理事業地内、平成21年06月)、鳴り物入りの九大学研都市駅前に開発した物件であるが、住宅不況のせいか65戸くらいの案件でまだ28戸と大量に売れ残っている。JR駅前に所在し、駅には大型ショッピングセンターのイオンも隣接している好立地でありながら売れないのは、いよいよ不人気なのであろうか。 

近くでは栄泉不動産の建築中物件で頓挫した物件を、地場の西武ハウスが購入して、栄泉価格より落として販売していることから、ますます当物件の完売には時間がかかろう。
同地は、区画整理事業地だけに開発がまだ駅前に集中しているが、順次商業施設なども建築されており、街になるのも時間はかからないものと思われる。大型のコミュニティセンターも来春にはオープンし、環境は申し分ないが、大型のパチンコ屋が2軒も建てば、事業推進している福岡市も売却先に困っている証拠であろう。
阪急不動産は上記2棟だけ、福岡で開発して、このザマでは大変であろう。
[ 2009年11月24日 ]
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