アイコン 販売不振の福岡分譲マンショ市場/中央デベ⑨/穴吹興産

九州で一番元気なデベロッパーが穴吹興産グループである。現在九州各地に18棟販売中であり、一時の穴吹工務店のようでもある。福岡6・佐1・長1・熊5・大1・鹿4

穴吹興産は、穴吹工務店から仲違いして独立した弟が起こした会社であるが、上場もしており、今だ威勢が良い。本当に威勢が良いのか空元気なのか・・・・。
福岡では、一定の実績を有していた東峰住宅やアーサーホームを買収、北部九州でも本格参戦している。
福岡県における5棟を解説する。(百道浜は残1戸のため記載せず)
 
「アルファステイツ九大学研都市駅前」(80戸、福岡市西区伊都区画整理事業地内、平成21年11月完成)、現在44戸販売中であり、同社も阪急不動産同様苦戦している。価格において、今後栄泉不動産の建築途中の物件を購入した西武ハウスに客を取られ、暫く苦戦するものと思われる。先述の阪急不動産参照。
 
「アルファステイツ志免中央」(45戸、糟屋郡志免町志免中央4丁目、平成21年11月完成)、同社は販売残戸数を発表していないため残戸数は不明である。3LDK中心の販売であり、価格も安く(最多販売価格帯1800万円台)、戸数も限られ不況の中でも販売できると思われる。
 
「アルファステイツ宰都」(44戸、太宰府市大字通古賀字関屋 平成22年4月完成予)、現在30戸販売中である。ここも最多販売価格が1900万台と安く、学校問題などなければ完売できるものと思われる。
 
「アルファステイツ花畑」(43戸、福岡市南区花畑2丁目 平成21年5月完成)、現在3戸販売中であり、完成しているものの完売は時間の問題である。時たま建つ場所であり、それだけに購入ニーズもいくらかある。
 
「アーサー久留米 学園通り」(27戸、福岡県久留米市西町、平成21年4月完成)、ベッドタウン化した久留米市に、同社が吸収したアーサーホームが手掛けていた物件である。現在2戸販売中で、完売は時間の問題であろう。
同社は福岡のあちこちで開発していたが、こうしてみると完売物件も多いようである。同社の戦略は、郊外では3LDKを基本にして価格帯を押さえ、早期完売を目指しているようである。 
サブプライムローン問題から、いち早くマンション市場から撤退した理研ハウスの開発・販売スタイルに似ているが、理研ハウスは100戸クラスが多く、まだ販売していることからすれば、小回りの効く戸数での同社の展開は正解であろう。しかし、同様な開発スタイルのジョーコーポレーション(破綻済/愛媛/高木工務店のスポンサー)は田舎過ぎたり、場所が悪かったりして福岡では失敗していた。
九州各地に展開しており、市況に応じた展開が必要であろう。

お断り
この記事は、穴吹工務店が破綻する前に起こした原稿をそのまま掲載しています。

[ 2009年11月30日 ]
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