アイコン 販売不振の福岡分譲マンショ市場/中央デベ⑥/積水ハウス

同社は、不動産ミニバブルの初期から急速に福岡でグランドメゾンを開発してきた。都心部に集中して開発しているのはさすがであるが、開発用地を買い漁ったため地価が高騰して地場デベが郊外へ出た一因にもなっていた。それでもよく建て、よく売ったものである。しかし、ここに来て他社同様苦戦している。人気エリアの百道でさえ昨年1月竣工した物件をまだ販売中である。
10棟販売中であるが、最近2棟完売し、残り1戸の棟が3棟である。そのため7棟を紹介しよう。

百道に大型物件開発

「グランドメゾン百道浜オーシャン&フォレスト」(212戸、福岡市早良区百道浜3丁目、平成22年6月予)、同物件は百道地区に高層マンションがいくつか建っているが、それに匹敵する29階建ての物件である。特に高層マンションは博多湾の眺めと人工海浜・整備された住環境から人気である。しかし、価格も高くなるため(3,820万円 ~ 11,500万円、最多販売価格5,500万円)、販売には時間がかかっている。不況の中での開発であり、完売までにどれほど時間がかかるかは今後の分譲マンションの開発を占うものとなる。

「グランドメゾン高取参番館」(45戸、福岡市早良区高取2丁目、平成21年12月予)、百道・西新地区の一角である高取も人気の地である。2期販売として19戸販売中としている・・・。
 
「ランドメゾン鳥飼七丁目」(16戸、福岡市城南区鳥飼7丁目、平成21年2月完成)、まだ8戸販売中である。場所に比し建物は立派だろうが販売価格が高すぎるのであろう。
当地一体は中央の不動産会社がひしめき合って開発しているようである。売れれば良いが、売れなければ当地一帯で販売しているマンションは全部売れ残る危険性がある。鳥飼・草ヶ江・六本松・別府地区は各社が集中して開発するような場所ではない。城南七隈線はそんなに人気度は高くない。
 
「グランドメゾン高宮の邱」(33戸、福岡市南区高宮2丁目、平成21年9月完成)、現在24戸販売中である。
 
「パークスタイル・ザ・シェイプ」(140戸、福岡市城南区鳥飼5丁目、平成20年11月完成)共同事業者の三菱地所の項で先に掲載のため割愛。
 
「ヴェルデコート1区 4番館・5番館」(4番館:52戸、5番館63戸、福岡市東区香椎照葉1丁目/アイランドシティ、 平成20年2月完成)、まだ4番館12戸、5番館9戸販売中、当物件は九宅協と福岡地所との共同事業である。当初人気もあったアイランドシティも交通アクセス問題などから人気がなくなってきている。
 
「照葉テラス マリナコート2番館」(91戸福岡市東区香椎照葉2丁目/アイランドシティ、平成21年3月完成)、当物件も九宅協と福岡地所との共同事業。新栄住宅の409戸(残45戸、3棟42階建)のトリプルタワーマンションがなかなか売れず、新栄住宅は決算特価など打ち出し必死になって売っており、当物件はその煽りも喰っている。
 
同社は福岡を始め九州一帯で戸建の分譲地開発も多数行っている。
[ 2009年11月25日 ]
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