アイコン 福岡流通大戦争⑦/福岡商店街の歴史/福岡市周辺の大型商業施設

福岡都市圏には、これまでに多くの商業施設が開発されてきた。

     トリアス久山 1999年4月に福岡市の東に隣接する久山町に開業、南北500メートル、東西1キロメートルの敷地。アウトレットモールとして開発されたが、経営者が素人になり沈没、それでも経営の最低限の集客数は維持しているようである。九州に唯一のコストコがある。
 
 ② マリノアシティ福岡  2000年10月に福岡市西区小戸の海岸に、デベロッパーの福
岡地所がアウトレット店として開発。この間増築を2回行っており、大規模化して
いる。福岡市内にあり、車による若者の集客力がある。
 
     ホークスタウンモール 2000年3月に福岡市中央区地行浜にシーホーク・福岡ドーム・ショッピングモールの3点セットで開発され、当セットの最後にオープンした商業施設である。ハードロックカフェや映画館・スーパー銭湯鷹乃湯もある。
 
     ゆめタウン博多 2000年6月国道3号線沿いの福岡市東区東浜にイズミが開業。国道沿い南北約400mの大型商業施設である。近隣に商業施設がなく増築するほど盛況であり、その盛況ぶりは現在でも続いている。店舗面積は32,500m2
 
     イオンモール福岡ルクル 2004年6月開業 福岡市の東隣町の粕屋町に所在する。延床面積160,000m2 と福岡都市圏最大の大型商業施設。開発当初は道路事業が悪く、福岡市内からのリピート客が遠のいたが、最近では道路が整備され、集客力もアップしている。
 
     イオン香椎浜ショッピングセンター 2003年11月東区香椎浜に開業。福岡地所の所有土地に開発された。店舗面積約34,000㎡。その為ダイエー貸し移転が閉鎖に追い込まれた。香椎浜は埋立地であり団地やマンションが建ち並ぶ。またアイランドシティの東側にあり集客している。
 
     イオン福岡伊都ショッピングセンター 2006年4月JR九州の新駅九大学研都市駅側に開業。所在は福岡市西区徳永。九大移転の交通拠点となる新駅は、大規模区画整理事業で開発された地であり、まだこれからの地である。店舗面積は43,856m2
 
     イオンモール筑紫野 2008年12月開業したばかりの大型商業施設。福岡市のベッドタウン筑紫野市のJR天拝山駅側にある。店舗面積は75,900m2。ウィークデイは閑古鳥が鳴いているとの話もある。
同店の開業で、1キロ離れたゆめタウン筑紫野(1996年3月開業)も客が激減している噂がある。
 
     鳥栖プレミアム・アウトレット 2004年3月、御殿場のアウトレットを経営するチェルシージャパンが開業。佐賀県鳥栖市にあり、福岡市から離れているが、道路事情が良く、若い人中心に盛況である。同所は九州各県から福岡市に来る観光バスの買い物コースにもなっており、こうした客数も侮れない数値になっている。店舗面積は23,420m²。
 
以上が、福岡市及び周辺の大型商業施設であるが、福岡市は商店などサービス産業従事者が多く、こうしたところの休日はウィークデイになるため、郊外型の大型商業施設も人気のある所は結構ウィークデイから賑わっている。                            
 
しかし、福岡県の大型商業施設の年間売上高は、長年減少傾向にある。新設大型店舗が、都心部の百貨店を含めた大型商業施設や近隣の中小の店舗への売上を喰っている。地域の中小店舗にとっては、その影響は大きい。当然こうした店舗は淘汰されていく。
福岡流通

福岡県の大型小売店舗の販売状況
 
九州産業局
売上高総額
百貨店
スーパー
 
 
前年比
 
前年比
 
前年比
 
/百万円
全店
既存店
 
全店
既存店
 
全店
既存店
平成17年
723,636
-2.1
-2.8
358,277
-1.5
-1.6
365,358
-2.7
-4.1
平成18年
709,627
-1.8
-1.5
355,860
-0.7
-0.7
353,767
-2.9
-2.4
平成19年
711,396
0.2
-1.6
347,273
-2.2
0.2
364,123
2.7
-3.3
平成20年
701,341
-2.1
-2.8
327,295
-5.8
-4.2
374,046
1.3
-1.3

大型商業施設は増加しているが、県の大型店舗全体の売上高は減少傾向にある。
[ 2010年2月 2日 ]
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