アイコン 福岡流通大戦争⑪局地戦/水巻町の戦い

福岡県北九州市西隣水巻町のスーパー戦争の攻防はすさまじい。既に地元の小さなスーパーが2件消え、今度は進出組の淘汰も噂されている。元々水巻町の立体交差を基点に2k圏内にゆめタウンとダイエーあり、食鮮市場を2分していたが、国道202号線の道路整備によりレッドキャベツ進出、マックスバリューが進出して、既存スーパーが潰れ、ルミエールが進出してきたかと思えば、トライアルまで進出(工事中)。

1年間で超激戦地に変貌している。その間ヒルトップテラスが開発され、サンリブが入居予定であったものの入居しなかったため、こうした事態となっているともいえる。
また別次元で見れば、ディスカウントのトライアルが、同じくディスカウントのルミエールを挟み撃ちするような店舗開発を同時進行させているようにみえる。次回両社の戦いを再度検証するが、当ディスカウントスーパーの2社は食鮮部門を持っていることから、既存のスーパーも足元を掬われる。ましてやMAXバリューは進出してまだ1年しか経過していない。こうしたことから、ヒルトップテラスの開業(当初09/4月予定、店舗面積23,671㎡)は、どんなスーパーが入ろうと食鮮部門では価格的に適わず、食料品スーパーの入居は望み薄と思料される。
当ヒルトップテラスは、元々地場スーパーの巨艦サンリブと愛媛の大手HCダイゴが入居予定であった。しかし、建設半ばにサンリブが入居をキャンセル(正式契約はしていなかった)、ダイキも1社での入居はせず、現在クローズされたまま。 当大型商業施設は、東西に400メートルもある2階建ての建物、御殿場からアウトレットモールを持ってこない限り、そのまま朽ちることも考えられる。これを開発したのが、今話題のトヨタの子会社豊田通商である。メインテナントの契約もせず、工事を優先させるなど大野耐一翁の教えを忘れた親会社に似た体質となってしまったようである。
 

ルミエール水巻店

トライアル

 

トライアル

 

ヒルトップテラス

 

[ 2010年2月 8日 ]
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