アイコン 平和不動産、日本エスコンから契約不動産購入せよと訴えられる

日本エスコンは、平和不動産のご希望で建てた建物を、平和不動産がキャンセルしたため、平和不動産に対して約28億円の不動産売買契約履行の訴訟を起こした。
大阪市淀川区の土地+新築建物の物件であるが、平和不動産のキャンセル理由は、日本エスコンが平成20 年12 月期決算短信及び有価証券報告書における継続企業の前提に関する事項について、注記する決議を行った旨発表したことによる。平成21 年2 月20 日付で平和不動産は、日本エスコンに対して、本注記が本売買契約における当社の表明保証事項に抵触しており、取引前提条件を欠くことになるため、本売買契約を履行することが出来ない旨の通知をして、キャンセル状態となっている。

お堅い平和不動産であり、契約条件は細かすぎるほど並べ立てられていると思うが、アメリカのハゲタカファンドが逃げ散らかしたような真似は避けねばならないだろう。日本エスコンの文面では、キャンセル料も支払われていないようだが、ハゲタカでもキャンセル料は支払っている。
 日本でも指折りの不動産会社である平和不動産であり、法的にキャンセルが効くかどうかは裁判に委ねられるが、今では当該建物の価値も半減しているものと思われ、手打ち(キャンセル料支払での和解)ともなると日本エスコンにも相当な損害が生じるものと思われる。品の高い平和不動産であり、ケチが付いた当物件を購入するか甚だ疑問視するところもある。
 また、平和不動産ともなると、不動産取引の超一流の弁護士を揃えており、裁判官が気合負けすることも充分考えられる。
 こうした理由でこの勝負今のところ日本エスコンの4分6か。
 日本エスコンは、上場企業であり、当物件の簿価はいくらにしているのだろうか・・・。
 

[ 2010年7月 9日 ]
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