アイコン ミサワホーム 南海プライウッドに対して24億円の拡張請求訴訟起こす

ミサワホームは、南海プライウッドに対して8月3日、24億9,176万7千円の拡張請求訴訟を起こした。
2009年12月28日JC-NET で報じた「ミサワ×南海プライウッド×大日本印刷、三つ巴の戦い」に記載の通りであり、修正して再掲する。
大日本印刷の材を使用した南海プライウッドが加工した建材をミサワに納品したところ、不良品で有り、ミサワが南海プライウッドを訴え、南海プライウッドが大日本印刷を訴えた。
その裁判の一審判決があり、大日本印刷は、南海プライウッドに130万9,650円支払え、南海プライウッドはミサワに請求額の196万4,475円を支払えという判決が出た。南海プライウッドはこれに承服しかねると高裁に控訴するとしている。

※やけに小さなゴタゴタと思ったら、第二次の拡張訴訟でミサワから南海プライウッドに対して24億3,083万4,521円の損害賠償請求訴訟が控えていた。
(当拡張額は将来発生するかもしれない費用が含まれているという。)

南海プライウッドは、大日本印刷からの支払金と受け取った場合、ミサワへの支払額との差額が生じ、24億円の問題に大きく関係してくる。
南海プライウッドにしてみては、大日本印刷が100%悪いと見ている、同社にとっては死活問題でもある。
 大日本印刷が納めた表面材(シート材)か何かに瑕疵があったものだろうが、大量生産する工場は、ちょっと間違えばこうした問題がいつでも大量に発生する可能性がある。そのため信頼度の高いメーカー品を使用することになるが今回は・・・。 

工場経営経験者として述べるならば、大企業で儲かっている大日本印刷さんの100%責任。こうした問題はそれまでそうしてケリをつけてきた。それほど大企業から納品される製品は信用と信頼があり、保証されたものでなければならない。二・三流品や中国製を使うのとわけが違う。

南海プライウッドは、これまでこうした訴訟の勝訴事例とか、トクヤマが行った防炎樹脂サッシの問題処理(三協アルミ等)など研究しておく必要がある。裁判官は素人だから判決は怖い面がある。建材に精通した強力な弁護士であろう。
 

[ 2010年8月 5日 ]
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