アイコン 韓国の鉄鋼業界の惨状 安価な中国製襲来

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韓国鉄鋼業界は、5位の東部製鉄の経営不振から売却が難航している。
業界トップのポスコは昨年、初の赤字に転落した。
東国製鋼はブラジルの一貫製鉄所の建設遅延に加え、ブラジルの通貨レアルの暴落で財務リスクが拡大している。

韓国鉄鋼各社の経営者は、東部製鉄を買収する意思はないとしている。相乗効果が望めない上、現在のような不景気で生産設備を増やすのは無理だと判断している。 
東部製鉄の売却主幹事である韓国産業銀行と野村証券は、中国、インドの鉄鋼メーカーにも打診したが、関心を示す企業は全くないという。

世界的に鉄鋼製品は供給過剰状態、海外の鉄鋼メーカーも東部製鉄買収には興味を示さない。東部製鉄の負債額は3兆ウォン(約2970億円)に達し、安易に買収などできない。
 資金難に苦しむ東部製鉄は2014年7月、債権団による共同管理下に置かれた後、昨年10月に債権団主導の経営再建を開始している。

業界では東部製鉄が大宇造船海洋のように、長期にわたり債権団を大株主にするのではないかという観測も浮上している。
大宇造船海洋は2001年に公的資金2兆9000億ウォン(約2880億円)の投入を受け、国営の韓国産業銀行が筆頭株主となっており、15年にわたり売却先が見つかっていない。それどころか、昨年期はほかの造船業者同様大赤字を露呈し、問題となっている。
以上、韓国報道参照

韓国は中国と仲良しこよしで、FTAまで締結して大喜びしている。しかし、2011年に締結したEU(欧州)では、自動車が欧州から大量に輸入され、韓国の市場でシェアを拡大している。 
中国からは安い鉄鋼が押し寄せている。韓国側が鉄鋼製品について、ダンピング認定を行えば、即、中国側から経済制裁を受けることから、以前にH鋼のみ制裁を行ったものの、その後は手付かずのまま韓国市場を中国製品が席巻、ポスコも赤字に陥るほど、鉄鋼製品価格が暴落している。それに加え、昨年12月からはFTAが発効している。

<ポスコ>
ポスコが1月28日発表した2015年通年の連結決算によると、売上高は前期比▲10.6%減の58兆1920億ウォン(約5兆81百億円)で、本業の儲けを示す営業利益は、同比▲25.0%減2兆4100億ウォン(約24百1億円)だった。
 新日鉄住金(旧新日本製鉄)の特許を不正取得したとした裁判の和解金300億円を計上し、1968年に設立以来はじめての赤字▲960億ウォンの純損失となった。
 ポスコ単体では、販売量は過去最高の3,534万トン、原材料の値下がりもあり純利益は15.7%増の1兆3180億ウォンだった。
 子会社群の業績が悪化しているというが、昨年後半から中国製鋼板の大量輸入により韓国における市場価格は急落しており、当然、今期はその影響を受ける。にもかかわらず、計画は強気のようだ。ベトナムのポスコの鋼材は輸出先に困っているようだが・・。

<中韓FTA>
 韓国は中国とFTAを締結したが、中国の生産品種拡大により、韓国から輸出する商材が減っており、逆に経済低迷の中国からの輸入が増加している。大腸菌問題でキムチの中国への輸出が中国側から禁止され、FTAの発効とともに解禁された。FTAはキムチのためなのだろうか。
そうした中、唯一輸出を伸ばしているのは化粧品。中国で大量に放映されている韓流ネチネチドラマの影響で中国人女性たちが競って購入している。整形客も韓国へツアーを組んでやってきているほどで、化粧品へ広がりを見せている。

 

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[ 2016年2月 1日 ]

 

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