アイコン 大韓航空 2015年期 為替損で▲700億円の赤字に 日本の航空会社は・・・

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輸出大国の韓国では、政府主導でウォン安政策を採っていたものの、昨秋は米金利上げからウォン安が加速、大韓航空は、ドルでの売上高が大きいことから、為替損を生じ、燃料安の恩恵を吹き飛ばしている。

 韓国の対ドルウォン相場は、2014年6月1ドル1000ウォン付近だったものが、韓国政府による輸出企業対策にウォン安政策により15年6月には 1100ウォン台へ、8月の中国ショックで1200ウォンまで安くなり、10月には一旦1130ウォンまで上がるものの、12月の米金利上昇を受け 1200ウォンまでウォン安、16年1月からは1200ウォン台を維持している。

輸出企業にとっては、ウォン安は歓迎されるが、輸入量も多い韓国にとっては、ウォン安により輸入価格の高騰をもたらし、内需産業や消費に影響を与える。原 油安で輸入額は大幅に減少しているものの、ウォン安によりほかの消費財の輸入まで減れば、経済成長にも影響を与えるものとなる。

<大韓航空、ウォン安ドル高で大損失>1ウォンは0.1円

  大韓航空は2日、昨年10~12月期の売上高2兆9,150億ウォン(約3,000億円)、営業利益1,498億ウォンと発表した。前年同期比それぞれ▲1.2%減、▲2.0%減だった。
2015年通期
 昨年の年間売上高は、前年比▲3.1%減の11兆5,448億ウォン、営業利益は58.6%増の6,266億ウォンだった。しかし、当期純損失は▲7,030億ウォンとなった。
 営業利益は黒字だが、当期純損失になったのは主にウォン安によるもの。
大韓航空は、航空機などドル負債が多く、ウォン安ドル高のため、昨年の為替損失だけで▲6,128億ウォンにのぼった。また利子費用も3,307億ウォンで、営業外損失は1兆2,987億ウォンにもなっている。

大韓航空は、コスト削減と原油安による営業利益改善にもかかわらず、ウォン安ドル高のため当期純損失幅が大きくなったと説明している。

大韓航空は、売上高12兆300億ウォン、営業利益7,700億ウォンを今年の目標に提示した。
以上、韓国報道参照

ドル安の流れは、米国経済の指標がはっきり上昇を示し、FRBが次なる金利上げを決定しない限り続きそうだ。ここのところ、米国経済も輸出相手国の欧州・中国経済低迷および原油安の影響を受け、足踏み状態にある。雇用純増や物価指数の上昇を見ない限り金利を上げる状況にない。

<日本の場合>燃料安満喫
全日空 決算推移 自民党ご用達
連結/百万円
売上高
営業利益
営率
経常利益
株主利益
15/3期Q3
1,297,241
89,295
6.9%
74,570
52,361
16/3期Q3
1,369,031
116,760
8.5%
112,193
73,330
16Q3/15Q3
5.5%
30.8%
 
50.5%
40.0%
16/3期予想
1,790,000
125,000
7.0%
110,000
65,000
16期予/15期比
4.5%
36.6%
 
63.9%
65.7%
 
日本航空 決算推移  民主党ご用達
連結/百万円
売上高
営業利益
営率
経常利益
株主利益
15/3期Q3
1,022,389
138,252
13.5%
137,463
119,684
16/3期Q3
1,023,412
170,017
16.6%
170,477
143,685
16Q3/15Q3
0.1%
23.0%
 
24.0%
20.1%
16/3期予想
1,347,000
204,000
15.1%
202,000
172,000
16期予/15期比
0.2%
13.5%
 
15.2%
15.4%
 

[ 2016年2月 4日 ]
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